すごろくを手作りする保育のねらい

幼稚園や保育園の幼児クラスでは、「遊びの中で学ぶ」経験がとても大切です。その中でもすごろくの手作り保育は、製作と遊びを組み合わせた活動として、子どもたちに多くの学びをもたらします。
遊びながら育つ「考える力・順番を守る力」
すごろくは、サイコロを振って数を数え、コマを進めるというシンプルな遊びですが、その中には多くの要素が含まれています。「あと何マスでゴールかな?」「次はどこに止まるんだろう?」と先を考えることで、考える力や見通しをもつ力が自然と育ちます。
また、順番を待つ・ルールを守るといった経験は、幼児期に身につけたい社会性の土台になります。勝ち負けがあることで悔しい気持ちを経験することもありますが、その感情を受け止めてもらうことで、気持ちの切り替えや我慢する力にもつながります。
ルールのある遊びが社会性につながる
幼児クラスでは、「みんなで同じルールを共有する」経験がとても重要です。すごろくはルールが明確で、視覚的にも分かりやすいため、初めてルール遊びに触れる子どもにも取り入れやすい活動です。
「ここに止まったら1回休み」「スタートに戻る」など、少しずつルールを追加していくことで、子どもたちは楽しみながらルール理解を深めていきます。保育士がそばで声をかけながら進めることで、友だちとの関わり方も自然に学べます。
製作×遊びを組み合わせた保育のメリット
すごろくを「遊ぶだけ」でなく、「手作りする」ことで、活動の幅はさらに広がります。自分たちで作ったすごろくには愛着が生まれ、「また遊びたい」「友だちにもやってほしい」という気持ちが育ちます。
製作の過程では、描く・貼る・選ぶといった作業を通して、表現力や創造力が刺激されます。完成後に遊ぶところまでを一つの活動として考えることで、満足感や達成感を味わえるのも、手作りすごろく保育の大きな魅力です。
保育園・幼稚園ですごろくを手作りする前に

年齢別に考えるすごろくの難易度
幼児クラスといっても、年齢によって理解力や集中力には差があります。
3歳児クラスでは、マスの数を少なめにし、イラスト中心の分かりやすいすごろくがおすすめです。「スタート」「ゴール」をはっきりさせることで、見通しを持ちやすくなります。
4〜5歳児クラスになると、文字や簡単な指示を取り入れることも可能です。「○○のまねをする」「ジャンプを3回する」など、体を動かす要素を入れると、より盛り上がります。
安全に楽しむための素材選びと配慮
すごろく作りでは、画用紙・色紙・クレヨン・シールなど、普段の保育で使い慣れた素材を選ぶと安心です。コマは誤飲の心配がない大きさにし、角が尖らないよう配慮しましょう。
サイコロも、スポンジや牛乳パックで手作りすると安全性が高まります。活動前に使い方や約束事を伝えることで、トラブル防止にもつながります。
クラス活動・少人数活動での取り入れ方
すごろくは、クラス全体で一つを作る方法と、少人数グループで作る方法があります。初めて取り入れる場合は、保育士が土台を用意し、子どもが装飾する形がおすすめです。
慣れてきたら、「どんなすごろくにする?」とテーマを子どもたちと話し合いながら進めることで、主体的な活動になります。
子どもと一緒に作れる!手作りすごろくアイディア
画用紙で簡単!オリジナルすごろく

大きめの画用紙にマスを描き、子どもたちが自由に色を塗ったり絵を描いたりする、シンプルなすごろくです。マスの中に顔や模様を描くだけでも、世界に一つだけのすごろくが完成します。
「ここは楽しいマス」「ここはドキドキマス」など、保育士が声をかけることで、想像力も広がります。
イラストやシールで楽しむすごろく作り

絵を描くのが難しい子には、シールやスタンプを使ったすごろくがおすすめです。動物・乗り物・食べ物など、子どもたちの興味に合わせた素材を用意すると、意欲的に取り組めます。
貼る位置を自分で決めることで、「考えて選ぶ」経験にもつながります。
体を動かす「動作ミッションすごろく」

幼児クラスで特に盛り上がるのが、体を動かすミッション入りのすごろくです。「くまさん歩き」「手をたたく」「ジャンプする」など、簡単な動作を取り入れることで、室内遊びでも体をしっかり動かせます。
運動遊びが苦手な子も、ゲーム形式だと参加しやすくなるのが特徴です。
季節や行事をテーマにしたすごろく

季節の行事と組み合わせることで、行事理解にもつながります。春なら「お花見すごろく」、夏は「水遊びすごろく」、秋は「どんぐりすごろく」、冬は「クリスマスすごろく」など、年間を通して楽しめます。
行事前後の導入や振り返りとして取り入れるのもおすすめです。
手作りすごろくを保育に活かす工夫

友だちと関わりが深まる声かけのポイント
遊びの中で大切なのは、保育士の声かけです。「次は○○ちゃんの番だよ」「応援してあげよう」など、友だちを意識した言葉をかけることで、クラスの一体感が生まれます。
勝ち負けにこだわりすぎてしまう子には、「最後まで楽しく遊べたね」と過程を認める声かけを意識しましょう。
ルール理解が難しい子へのフォロー方法
ルールが分からず戸惑う子には、無理に守らせるのではなく、保育士が一緒に進めながらサポートします。「一緒に数えてみよう」「ここまで来たね」と寄り添うことで、安心して参加できます。
最初はルールを簡略化し、少しずつステップアップすることが大切です。
活動後の振り返りで広がる学び
遊び終わった後に、「どこが楽しかった?」「また作りたい?」と振り返る時間を持つことで、経験がより深い学びになります。子どもたちの声を次の活動に生かすことで、保育の質も高まります。
まとめ|手作りすごろくは保育の幅を広げる遊び
製作から遊びまで楽しめるすごろく保育
「すごろく 手作り 保育」は、幼児期に育てたい力を、遊びの中で自然に伸ばせる活動です。作る楽しさ、遊ぶ楽しさの両方を味わえることで、子どもたちの満足感も高まります。
クラスに合わせて自由にアレンジしよう
難しく考えすぎず、クラスの発達や興味に合わせてアレンジすることが大切です。手作りすごろくを通して、子どもたちの「やってみたい!」を引き出し、毎日の保育をより楽しいものにしていきましょう。