年末が近づくと、保育園では
「年賀状のコメント、何を書けばいい?」
と悩む保育士さんも多いのではないでしょうか。
保育園の年賀状は、単なる新年の挨拶ではなく、
子どもたちや保護者とのつながりを感じてもらう大切なツールです。
一方で、形式ばりすぎると冷たい印象になったり、
配慮が足りない表現が負担になってしまうこともあります。
この記事では、
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子どもに向けた年賀状コメント
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保護者・家庭に向けたコメント
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クラス・園全体で使える文例
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喪中への配慮を含めた注意点
を、保育士目線でわかりやすくまとめました。
保育園の年賀状コメントを書く意味と役割

なぜ保育園から年賀状を出すのか
保育園の年賀状は、
「新しい一年もよろしくお願いします」
という挨拶とともに、園と家庭の関係が続いていることを伝える役割があります。
年末年始は長期休みになる園も多く、
年賀状は子どもたちや保護者にとって“園を思い出すきっかけ”になります。
年賀状コメントが保護者に与える印象
短いコメントでも、
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子どもの名前が入っている
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日頃の様子が想像できる
と、それだけで温かみが伝わります。
逆に、定型文だけだと「事務的」と受け取られてしまうことも。
一言でも、その子らしさを意識することが大切です。
新年の挨拶+保育のつながりを意識するポイント
年賀状コメントでは、
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新年の挨拶
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子どもの成長を喜ぶ気持ち
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これからも見守っていく姿勢
この3点を意識すると、自然な文章になります。
子どもに向けた年賀状コメント例

乳児クラス(0〜2歳)向けコメントの書き方
乳児クラスでは、難しい言葉は不要です。
「名前+あたたかい言葉」を意識しましょう。
文例
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○○ちゃん、あけましておめでとう。にこにこ笑顔が大好きです。
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○○ちゃん、今年もたくさん遊ぼうね。
保護者が代わりに読むことを想定し、
やさしく安心感のある言葉を選びます。
幼児クラス(3〜5歳)向けコメントの書き方
自分で読める子も増えるため、
「がんばったこと」「好きな遊び」を入れるのがおすすめです。
文例
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○○くん、あけましておめでとう。ブロック遊びがとても上手になりましたね。
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○○ちゃん、今年も元気いっぱい遊ぼうね。
子ども一人ひとりを思い浮かべる一言の工夫
長文でなくても、
「○○が好き」「○○をがんばっている」
といった具体的な一言があるだけで、特別感が出ます。
家庭・保護者に向けた年賀状コメント例

感謝の気持ちを伝えるコメント文例
日頃の協力への感謝は、年賀状で伝えやすい内容です。
文例
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旧年中は、保育へのご理解とご協力をありがとうございました。
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日々の送迎やご協力に感謝しております。
新年の成長を願うコメントの書き方
前向きで、重くなりすぎない表現を心がけます。
文例
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本年もお子さまの成長を一緒に見守っていけたらと思います。
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新しい一年が、笑顔あふれる年になりますように。
丁寧すぎず、温かみのある表現のコツ
かしこまりすぎると距離を感じさせてしまいます。
「よろしくお願いいたします」を使う場合も、
1回程度にとどめると柔らかい印象になります。
クラス・園全体で使える年賀状コメント文例

クラス一斉送付に使いやすい定型コメント
個別コメントが難しい場合は、クラス全体向けの文章がおすすめです。
文例
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あけましておめでとうございます。子どもたちと笑顔いっぱいの一年にしていきたいと思います。
園全体名義で使える年賀状コメント
園だよりの延長として使える表現です。
文例
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本年も、職員一同、子どもたちの健やかな成長を支えてまいります。
避けたい表現・注意したいポイント(喪中への配慮も含めて)
年賀状では、以下の点に注意が必要です。
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「おめでとうございます」を必ず入れなければならないと思い込まない
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私的すぎる内容や踏み込みすぎた表現は避ける
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家庭の事情に配慮する
特に重要なのが喪中への対応です。
保護者から喪中はがきが届いている場合や、事情を把握している場合は、
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「あけましておめでとうございます」を避ける
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「新年を迎え、皆さまのご健康をお祈りいたします」
など、お祝い色の強くない表現に変更します。
喪中かどうか分からない場合でも、
園全体の年賀状は、比較的控えめな表現にしておくと安心です。
まとめ|年賀状コメントは保育園と家庭をつなぐ大切な言葉
保育園の年賀状コメントは、
短い文章でも、子どもや家庭との距離をぐっと縮めてくれます。
大切なのは、
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上手な文章を書くこと
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立派な言葉を使うこと
ではなく、
相手を思い浮かべて言葉を選ぶことです。
喪中への配慮など、細かな気遣いも忘れずに、
新しい一年の始まりを、やさしい言葉でつないでいきましょう。