保育園にもお弁当の日があるの??
保育園は給食、というイメージの方が多く、お弁当を作らなくていいと安心している方もいるのではないでしょうか。実際のところ、保育園によってはお弁当を持参する機会が何回かあります。
運動会や遠足といった行事の日だけでなく、「お弁当の日」を設定している保育園もあるんだとか。保育園によって「お弁当の日」を設定する理由は様々ですが、次のような願いや思いが込められていることが多いようです。
- 保護者の食への関心を高めたい
- 食事を作ってもらうことへの感謝の気持ちを育てたい
- 特別感を楽しんでほしい
保育園を利用する保護者は忙しい方が多いので、保護者自身の食事がおろそかになっていることも。子どもの食事はもちろんのこと、保護者自身も食事に関心をもって子どもと一緒に楽しんでほしい、という願いを込めている保育園もあるそうです。
また、いつも給食を食べている保育園の子どもたちにとって、お弁当は特別なもの。お弁当の日はいつもより食べる量が増える、という子どもも珍しくありません。大好きなおかずが入っているというのも理由の1つではありますが、保護者が自分のために作ってくれた!という嬉しさも、お弁当を特別なものにしています。
「今日のお弁当、お父さんが作ってくれたんだよ」「これ、ママが作ってくれたんだ!」と、大切そうにお弁当を見せてくれる子どもたちは、本当にいい笑顔をしているんですよ。
保育園のお弁当作りのポイント4選!
初めて保育園にお弁当を持って行くとなると、どんなお弁当を作ればいいのか困りますよね。お弁当を作る時には、次の4つのポイントを気にかけてみてください。
- 鮮やかな色合い
- お弁当の量
- 衛生面
- 食べやすさ
この4つのポイントを気にかけながら作れば、子どもが喜ぶお弁当になるはずです。1つずつ詳しく解説していきますね。
鮮やかな色合いを考えよう!
お弁当のフタを開けた瞬間、「おいしそう!」と感じるお弁当は色合いが鮮やか。キャラ弁のように凝った内容にする必要はありません。子どもが喜ぶからと、唐揚げやハンバーグ、ミートボールばかり入れると、茶色ばかりのお弁当に。
そこにプチトマトで赤、ブロッコリーで緑、卵焼きで黄色と、おかずの色が一色にならないようにするだけで大丈夫です。自然とおかずの種類が増え、栄養の偏りも防げます。ただ、色合いが可愛いからとピックを入れるのは避けた方が安心。
子どもはピックを喜びますが、先が尖っているので怪我につながる可能性があるため、お弁当にピックや爪楊枝を入れるのを禁止している保育園もあります。
お弁当の量に注意しよう!
普段小食なのに、とても大きなお弁当を持ってくる子どももいます。たくさん食べてほしいという気持ちがこもっているのでしょうね。けれど、せっかく作ってもらったのに、食べきることができずに残してしまうのももったいないですし、遠足の場合その子の遊ぶ時間が短くなることもあります。
食べきれない量のお弁当は、子どものプレッシャーになることもあるんです。お弁当の量は、基本的に普段の食事量と同じくらいか少ないくらいに。子どもから「もっと多くして!」とリクエストがあれば、次から増やしてあげてください。
もし残してくるようなら、次からは減らしてみるなど、様子を見ながら増やしたり減らしたりすると確実です。保育園の先生に食べている様子を聞いてみてもいいですね。
衛生面に注意しよう!
保育園に通う年齢の子どもは、お弁当が傷んでいても気がつくことができません。特に夏場は衛生面に十分注意して持たせてあげてください。お弁当用の抗菌シートを使ったり、保冷剤を入れたりしてもいいですね。
また、次のような点に注意してみてください。
- おかずは冷めてからお弁当に入れる
- できるだけ生野菜は使わない
- できるだけ作り置きのおかずを入れない
- 汁気の多いおかずは避ける
- 食材にはしっかり火を通す
お弁当は普段の食事とは違うので、勝手をつかむまでは大変かもしれませんが、ちょっとしたことで傷みにくくすることができます。何回か繰り返すことで「こういうことかな」と分かってくると思いますよ。
食べやすさに気を付けよう!
子どもからリクエストがあっても、食べにくいおかずは避けた方が無難です。たとえばスパゲティや焼きそばといった麺類は、箸やフォークに慣れていないと食べにくいおかずで、食べ終わるまでに時間がかかります。
お弁当に入れるおかずは、できれば1口か2口くらいで食べられるサイズに。箸やフォーク、スプーンに慣れていないうちは、ごはんよりおにぎりやサンドイッチなど、手で持って食べられるものがおすすめです。
食べやすさは年齢によって変わってくるので、普段の食事の様子を見て判断してくださいね。
保育園に通う子どものお弁当にはなにを作れば良い?
初めてお弁当を作る方にとって、「保育園用のお弁当って何を入れればいいの?」と不安になりますよね。年齢別に、おすすめのおかずをピックアップしてみました。ぜひお弁当作りの参考にしてみてください。
なお、お弁当のおかずは手作りである必要はありません。市販の食品を上手に活用して、負担を減らしながらお弁当を作ることを考えてくださいね。
1〜2歳児におすすめのお弁当おかずはこちら!
「チキンナゲット」
チキンナゲットのように、手で持って食べられるおかずは1~2歳の子どもでも食べやすいです。大きい場合は半分に切って入れるといいですね。
「卵焼き」
しっかり火を通して焼けば、衛生面でも安心です。お弁当の色合いを良くしてくれますし、小さめに作れば1~2歳の子どもも1口で食べられます。中に具を入れて作ると、見た目にも変化が出るのでおすすめです。
「おにぎり」
おにぎりは一口サイズにして、食べやすいようにしてあげてください。ふりかけを混ぜると、見た目がカラフルになるのでお弁当がにぎやかになりますよ。
3〜4歳児におすすめのお弁当おかずはこちら!
「唐揚げ」
お弁当の定番おかずとも言える唐揚げ!リクエストされる回数が最も多いおかずかもしれませんね。子どもの成長に合わせて、半分に切るなど食べやすいようにして入れてあげてください。
「ウインナー」
唐揚げと並んで、お弁当の定番おかずのウインナー。そのまま焼いてもいいですし、包丁で切り込みを入れればタコやカニに変身!ちょっとした手間でお弁当を楽しく演出してくれます。
「フライドポテト」
最近はキャラクターの形をしたものや、星形のものも販売されていて、お弁当に入っていると子どもが喜んでいます。簡単にお弁当を可愛らしくしてくれますし、崩れにくいのでお弁当向きのおかずですね。
5〜6歳児におすすめのお弁当おかずはこちら!
「ハンバーグ」
子どもが大好きなおかずの1つであるハンバーグ。小さめに作っていくつか入れてもいいですし、大きめのものをお弁当のメインにしてもいいですね。手作りするなら、星やハートの形にするとお弁当に可愛らしさも添えてくれます。
「スパゲティ」
箸やフォークに慣れてきた5~6歳なら、お弁当にスパゲティを入れても上手に食べられるでしょう。たらこスパゲティやナポリタンが人気ですね。主食として入れるより、おかずの1品として入れる方がおすすめです。
「アスパラのベーコン巻」
野菜も、ベーコンと一緒にすることで食べやすくなります。お弁当に慣れた5~6歳は、好きなおかずだけでなく野菜も入れていきましょう。調理の仕方や味付けを工夫してお弁当に入れたら、いつもは食べないのに残さず食べてきた、ということもありますよ。
まとめ:子どものリクエストも取り入れることもおすすめ!
保育園が「お弁当の日」を設定するのは、特別なものを持ってきてほしいからではありません。傷みにくいものであれば、いつも通りのおかずで大丈夫です。むしろ、お弁当に慣れないうちは、いつものおかずが入っている方が安心して食べられる子どももいます。
また、お弁当作りを子どもとのコミュニケーションの機会として捉えてみてはいかがでしょう。「お弁当に何を入れようか?」と相談することで、「前のお弁当のこと、こんなに覚えていてくれたんだな」「こんなリクエストをするようになったんだな」と、子どもの成長を感じられることも。
子どもにとっても、自分のリクエストが取り入れられたお弁当は、いつにも増して嬉しいものになるはずです。
無理のない範囲で、子どもと一緒にお弁当を楽しんでみてくださいね。