皆さんは、よく聞く保育園と幼稚園の違いが分かりますか??
えっ??「こどもを預かってくれる場所じゃないの?」「働いている人は保育園に入れてるような・・」このようなことを思ったことはありませんか?
なかなか世の中に正しく伝わっていない「保育園」と「幼稚園」の違いについて解説していきたいと思います!
幼稚園とは、小学校や中学校と同じ「学校」という扱いになります。
そのため、管轄する省庁は「文部科学省」です。幼稚園は3歳から小学校入学前までの子どもを預かる施設で、平均一日4時間を過ごします。
全国どこの幼稚園に通うことになっても、「幼稚園教育要領」という、共通の教育課程の基準に基づいた教育を受けることができます。
幼稚園が終わる時間は、基本的に14時です。
また、水曜日は午前保育となり、お弁当や給食を食べずに12時前には終わるというところが多いようです。
幼稚園の1日は、9時頃に始まります。この時間までに登園します。幼稚園によっては8時50分から9時10分というように、登園時間を決めているところもあります。
9時半頃に朝の会を行います。朝の会では、その日に行う活動を話したり、季節の歌を歌ったりします。朝の会が終わると、クラスごとに園庭や近隣の公園に足を延ばすなどして、外で遊ぶ時間となります。雨の日など外で遊べない場合には、室内で体を動して遊ぶなど、この時間の過ごし方はその日によって変わります。
10時半頃になると、部屋に戻り、折り紙や絵を描いたり、粘土をしたりといった、室内で遊ぶ時間となります。多くの幼稚園ではこの時間に製作をします。
12時頃にお昼を食べます。幼稚園によって、給食であったり、お弁当であったりします。中には週に1回給食の日があり、その他の日はお弁当という場合もあります。
13時頃にはお昼を食べ終わり、自由に遊ぶ時間となります。外に出る場合もありますし、室内でお絵描きやぬり絵、折り紙を楽しむ子どももいます。この時間の過ごし方は子どもによって様々です。
13時半頃になると帰りの会をします。今日1日あったことを話したり、明日の予定を伝えたりします。
14時には幼稚園での1日が終わります。
公立の幼稚園と市立の幼稚園の違いは、運営している母体が異なるということです。公立の幼稚園は、市区町村が運営しており、私立の幼稚園は、学校法人など、市区町村以外が運営しています。
保育園とは、保護者の就労といった、何らかの理由によって保育を必要とする乳幼児である0歳から小学校入学前までの子どもを預かり、保育することを目的とする施設です。そのため、保育園を利用するためには、ある程度の条件や優先順位が設けられています。保育園は原則一日11時間開いていて、食事や睡眠の時間が確保されています。また日本の保育園は、児童福祉法第7条に規定される「児童福祉施設」となっています。「児童福祉施設」となっています。
保育園の預かり時間は、一日11時間まで預かってもらうことのできる、「保育標準時間」と、一日8時間まで預かってもらえる「保育短時間」というのがあり、保護者などの就労体制や時間などによってその区分が異なります。
保育園によっても異なりますが、「保育短時間」の場合には、8:30~16:30と定めているところが多く、また「保育標準時間」の場合には、開園時間を7:00~7:30にしている保育園がほとんどです。
その場合、子どもを18:00~18:30まで預けることができる事になります。ただ、保育園には延長保育を実施しているところもあり、19:00過ぎまで開園しているところもあります。それとは異なりますが、認可外保育園の中には夜間保育を実施しているところもあります。
保育園の1日は、子どもによって始まり時間が異なります。開園時間が7時の保育園の場合、7時に登園する子どももいれば、9時頃に登園する子どももいます。そのため、9時頃までは自由に遊ぶ時間となっている場合がほとんどです。
9時半頃に朝の会があり、多くの保育園ではこの時間のすぐ後におやつの時間があります。
10時頃から外遊びや室内遊びなど、その日に行う予定の活動を行います。乳児(0、1歳)の場合には、午前中にお昼寝の時間があります。
保育園は0歳から5歳までの子どもが過ごしている場所のため、お昼を食べる時間もその年齢に応じて異なります。基本的には0、1歳児は11時過ぎ頃からお昼となり、3歳以上の幼児クラスになると12時頃にお昼となります。
乳児である0、1、2歳児クラスでは、12時半頃から14時から15時頃までお昼寝の時間となります。また、幼児である3、4、5歳児クラスでは、13時過ぎから14時から15時頃までお昼寝の時間となります。ただし、幼児クラスになるとお昼寝を必要としない子どももいるため、お昼寝をしない場合もあります。特に5歳児クラスでは、その時期は保育園によって異なりますが、小学校入学に向けてお昼寝をしないで過ごします。
15時頃におやつを食べます。おやつを食べた後、帰りの準備を始めます。帰りの時間は子どもによって異なるので、夕方にお散歩いったり、室内で遊んだりと、帰るまで自由に過ごします。
2022年現在、保育園には入れないのか?
以前保育園に入れないと社会問題にもなりましたが、2022年現在もまだ、同じような状況が続いているのでしょうか?
保育園に入りたいと考えている人たちは、年々上昇しています。保育園に入りたくても入れないという状況は、1、2歳児を持つ家庭に多く、全体の79.1%を占めています。共働き家庭が増えているとはいえ、母親だけでなく、父親に対する育児休暇制度の利用も増えてきており、1歳の誕生日を迎えた後に保育園に入れたいという家庭が多くあるようです。そのため、日本では今後も1・2歳児の受け皿拡大を中心に取組んでいくと、厚生労働省が発表しています。因みに、2021(令和3)年4月1日時点の待機児童数は5,634人となっており、前年(2020年)より6,805人減少しています。
こうしてみると、2022年現在、以前に比べれば保育園に入れるようになってきているといえます。
保育園に落ちたという声も?多いの?少ないの?
待機児童が減少しているということからも分かるように、保育園に落ちたという声も少なくなってきています。ただ、育児休暇を延長するにあたり「保育園に落ちたい」という声があります。「落ちた」ではなく、「落ちたい」という家庭があるのです。
これは、不承諾通知(保留通知)がなければ、育児休業給付金の受け取り延長ができないからなのです。育児休業給付金とは、育児休業中に給付金を受け取れるという、雇用保険の被保険者が受けられる制度の一つ。
出産から半年間は給与の67%、半年経過後からは50%が受け取れます。しかし、子どもが1歳の誕生日を過ぎると、不承諾通知がなければ、最長2年間の受給資格を失ってしまうのです。
保育園に入りやすい時期はある??
保育園に入りやすい時期は、大きく分けて2つあります。1つ目は、0歳児クラスに4月入園という時期。そしてもう1つは、3歳児クラスに4月入園。
0歳児クラスというのは保育園の中で定員数は少ないですが、多くの家庭が1、2歳児での入園を希望していることもあり、入りやすい時期であるといえます。また、3歳児クラスというのは幼稚園など、保育園以外の施設への入園が可能となる時期であることや、幼児(3、4、5歳)クラスになることで定員数が乳児(0、1、2児)クラスのときよりも増えるために、入りやすい時期といえます。
2022年現在、幼稚園には入れないのか?
幼稚園は保育園とは異なり、入りたい幼稚園に入園申し込みを行うことで可能となるため、基本的に入れないということはありません。
幼稚園に落ちることはあるの?
希望していた幼稚園が定員を上回り、抽選となってしまって希望する幼稚園に落ちるということはあります。
幼稚園に落ちたらどうするべきなのか??
幼稚園の入園募集時期はそれぞれ異なります。希望する幼稚園に落ちることもあることを考慮して、第2、第3希望の幼稚園を調べておきましょう。希望する幼稚園に落ちた場合に幼稚園に行けなくなるということがないように準備しておきたいですね。
保育園か幼稚園か選択で違いもあるのか?
保育園と幼稚園の大きな違いは、管轄省庁が異なるという点です。保育園は保護者の就労など、保育を必要とする子どもが通う施設ですが、幼稚園は「学校」として位置づけられています。昨今では保育園か幼稚園かによるカリキュラムに大きな違いは見られなくなりましたが、一方で、園によって特色が異なるため、どのような教育を受けさせたいのかということを考えておく必要があります。
保育園卒園と幼稚園卒園では、小学校入学した後の学力に大きな差があると言われてきましたが、お受験幼稚園と呼ばれるような特殊な園はごく一部であり、多くの幼稚園が行っているカリキュラムでは保育園卒園と幼稚園卒園の学力の違いはないといえます。
保育園卒園の場合、自分の意見をきちんと言える、自分で身支度ができる子どもが多いといわれています。
保育園卒園の場合、保育園で過ごす時間が長く、異年齢の関りも多いため年下の面倒を見る機会が多いことも挙げられます。また、共働きの家庭では子どもと接する時間が短いため、自分のことは自分で行わなければという意識が働きやすいと考えられます。
幼稚園卒園の場合、小学校のように椅子に座って活動する時間が長いため、落ち着いて椅子に座っていられる、大人の話を聞くことができると言われています。
まとめ
幼稚園と保育園の違いについて少しは理解していただけましたか?
共働き世帯が増えるなかで、保育園がメディアで取り上げられることが多いのですが、それでは「幼稚園と保育園の違いは??」と思った方の少しはお役に立てればと思います。
今後も、このような教養的なネタから私の大好きなおもちゃ・絵本の紹介などしていこうと思いますので是非また見てください!Instagramには既にいくつかおすすめの絵本など載せているのでよかったらご覧ください!!