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手足口病にかかったら保育園や学校はいつまで休む?症状、保育園幼稚園の登園めやすを解説

手足口病にかかった場合、保育園や学校をいつまで休むべきか、症状や保育園幼稚園の登園目安について解説します。手足口病は子どもたちにとって厄介な感染症のひとつであり、親御さんも子どもの健康と日常生活を考慮して適切な対応が求められます。このコラムでは、手足口病の概要や症状、感染経路について説明し、保育園や学校への登園目安を明確にします。

手足口病とは

手足口病は、主に乳幼児に多く見られるウイルス性の感染症です。主にコクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型が原因となり、発熱や発疹、口内炎などの症状が現れます。感染力が強いため、保育園や幼稚園など集団生活を送る子どもたちの間で流行しやすくなっています。

手足口病の症状

手足口病の症状は、以下のようなものが一般的です。

  1. 発熱: 感染初期に38℃以上の発熱が見られることが多いです。ただし、発熱がない場合もあります。
  2. 口内炎: 口の中に痛みを伴う水疱や小さな赤い発疹が現れます。これにより食事や飲み物が辛くなることがあります。
  3. 手足の発疹: 手のひらや足の裏に赤い発疹や水疱が現れることがあります。痒みを伴うことがありますが、痛みはあまりありません。
  4. のどの痛み: 咽頭痛が現れることがあります。

症状は個人差があり、重症化することはまれですが、ごく稀に脳炎や心筋炎を引き起こすことがあります。

手足口病の感染経路

手足口病は、以下のような経路で感染が広がります。

  1. 飛沫感染:感染者が咳やくしゃみをすることで、ウイルスを含む唾液の飛沫が周囲に広がり、他の人がこれを吸い込むことで感染します。
  2. 接触感染: 感染者の手や物に付いたウイルスを触れた後、自分の目や口、鼻に触れることで感染します。また、感染者の便に含まれるウイルスを介して感染することもあります。
  3. 空気感染: 感染者がいる密閉された空間で、ウイルスが空気中に漂い、他の人が吸い込むことで感染します。ただし、空気感染による感染リスクは比較的低いとされています。

手足口病の感染力は強いため、保育園や幼稚園などの集団生活を送る子どもたちには注意が必要です。感染症の予防として、こまめな手洗いやうがい、環境の清潔さを保つことが重要です。また、感染が疑われる場合は、早めに医師の診察を受けることが望ましいです。

手足口病は大人にもうつる?

手足口病は、主に乳幼児がかかる感染症として知られていますが、大人にも感染する可能性があります。大人が感染するケースは子どもに比べて少ないものの、免疫力が低下している場合や、過去に感染したことがなく免疫がない場合には、感染のリスクが高まります。

大人が手足口病にかかった場合、子どもと同様に発熱や発疹、口内炎などの症状が現れますが、症状が軽くて気づかないこともあります。また、大人の場合、子どもよりも回復が遅れることがあるため、注意が必要です。

大人が手足口病に感染した場合でも、感染力は強いため、家庭内や職場で感染が広がることがあります。感染を防ぐためには、こまめな手洗いやうがい、環境の清潔さを保つことが重要です。特に、保育園や幼稚園の職員や小児科医など、子どもたちと接する機会が多い大人は、感染予防に十分注意する必要があります。

手足口病は保育園で感染することが多い!

保育園や幼稚園では、子どもたちが密接なスペースで活動するため、感染症が広がりやすい環境が整っています。手足口病は特に感染力が強いため、保育園での感染が多く報告されています。さらに、小さな子どもたちの免疫力が未発達であることも、感染が広がりやすくなる要因となっています。保育園や幼稚園では、こまめな手洗いやうがい、環境の清潔さを保つことが感染予防に重要です。

手足口病になったら保育園は登園できない?休まないのはNG?

手足口病にかかった場合、保育園への登園は避けるべきです。感染力が強いため、他の子どもたちへの感染を防ぐ目的で、保育園や幼稚園では休むことが求められます。休まずに登園することは、感染が広がるリスクを高め、他の家庭にも迷惑をかけることになるため、NGです。

手足口病になったら保育園は何日休む必要があるのか

手足口病の症状が出始めてから、発熱が治まり、発疹や水疱がかさぶたになってきた段階で、感染力は低下します。通常、症状が出始めてから5~7日ほどで感染力が低下するとされていますが、個人差があります。保育園や幼稚園の指針に従い、症状が落ち着いてから登園を再開することが望ましいです。また、医師の指示に従って休む日数を決めることが重要です。

手足口病後の登園には登園許可証が必要になるのか?

手足口病後の登園については、保育園や幼稚園によって方針が異なります。一部の保育園や幼稚園では、医師による登園許可証が求められることがあります。登園許可証は、子どもの症状が落ち着いており、感染のリスクが低いことを示す証明書です。これにより、保育園や幼稚園側も安心して子どもを受け入れることができます。

一方で、登園許可証が必ずしも必要とされない保育園や幼稚園も存在します。その場合でも、保護者は子どもの症状が落ち着いていることを担任や園のスタッフに伝え、感染症に対する対策や注意事項を確認することが大切です。

いずれにしても、手足口病にかかった場合は、子どもの症状や保育園・幼稚園の方針に従って適切な対応を心がけることが重要です。また、登園後も引き続き感染予防に努め、手洗いやうがい、環境の清潔さを保つことが大切です。

まとめ:園によって再登園の判断基準が異なるので確認を

手足口病は、特に保育園や幼稚園で感染が広がりやすい感染症です。子どもが手足口病にかかった場合、他の子どもたちへの感染を防ぐために、保育園や幼稚園への登園を控えることが必要です。また、大人にも感染する可能性があるため、感染予防に努めることが大切です。

手足口病にかかった場合の保育園・幼稚園での休みは、症状が落ち着くまでの期間が目安となります。通常、症状が出始めてから5~7日ほどで感染力が低下するとされていますが、個人差がありますので、医師の指示に従って休む日数を決めることが重要です。

再登園の際には、保育園や幼稚園の方針に従って対応が必要です。一部の園では、登園許可証が必要とされることがありますので、事前に確認しておくことが望ましいです。また、登園許可証が不要な園でも、子どもの症状が落ち着いていることを担任や園のスタッフに伝え、感染症に対する対策や注意事項を確認しましょう。

手足口病に関しては、園によって再登園の判断基準が異なるため、保護者は確認しておくことが大切です。感染予防や適切な対応を心がけることで、子どもたちの健康と安全を守ることができます。