今回は幼児クラス向けのクラスだよりの書き方のご紹介です。
8月は水遊びや、夏祭りなど夏ならではの行事がある園も多いのではないでしょうか。幼児クラスさんは、一つ一つの行事も準備の段階から手伝いをしたり、下のクラスの子のお世話をしたり、自分たちが楽しむだけではなく役割を持ち、行事を通して心身の成長に繋がることもあるのではないでしょうか。そんな幼児クラスさんは、エピソードも盛りだくさんだと思います!
家庭ではなかなか見られないお友だちと協力する姿や、お友だちと楽しむ姿、お兄さんお姉さんらしい姿などに焦点をあててお伝えすると保護者の方にお子様の普段と違う一面が伝わり、喜ばれると思いますよ。
ネタ切れ?!の時の保育園のクラスだよりを書くポイント!
行事や制作準備など日々の業務に追われて過ごしていると、いざクラスだよりを書こうとしたときに、毎月同じような内容になってしまうことはありませんか?
子どもたちの様子を偏らないように書かなければと思うと、クラスの様子がふわっとした当たり障りのない文章になってしまいますよね。
また、行事や活動が多い月は書きやすいですが、特に大きな行事が入っていない月は書くことがない…ということもあるのではないでしょうか。クラスだより作成に行き詰っている方へ、書く時のポイントをご紹介します。
子どもの様子は日々をメモしてネタをためておく!
心掛けてはいても、子どもの個々の様子を毎日メモに書くという事はなかなか難しいですよね。書くからには全員分…と力が入ってしまうと、続かないものです。
1日の中で、おもしろかった子どもの発言や、感動した出来事があればそれをメモしておけば良いのです。
毎日10個見つけようとするのではなく、1日一つ見つけようと思えば良いのです。一つのエピソードを覚えていればそこからクラスの様子も見えてくるものですよ。
毎回同じ内容になりそうなら、8月は下半期について触れる!
クラスの様子が毎月同じような内容になりそうであれば、下半期に予想される子どもたちの成長や、行事などに触れてみるのはいかがでしょうか。
例えば、
”4歳児さんは毎年恒例音楽劇に挑戦する予定です!生活発表会の時期までお楽しみにしていてくださいね”
など、これからの園生活に期待が持てるような一文があるのも良いですね。
おすすめ絵本に触れる!
8月ですと、プール遊びで水を怖がっている子はいませんか?絵本にも、プール遊びにまつわる内容の絵本がたくさんあります。
季節や時期に合わせたおススメの絵本を紹介する欄があるのも良いかと思います。野菜嫌いの子に対する絵本、お友だちと喧嘩した時の絵本など、担任の先生がそのときに子どもや保護者に伝えたい内容の絵本を紹介することで、保護者も「先生は子どもたちのことをよく見てくれているのだな」と、信頼関係に繋がりますよ。絵本を紹介する際は、保護者が購入する際に分かりやすいように、写真付きで紹介するようにしましょう。
8月の保育園で幼児(3歳、4歳、5歳)のクラスだよりの書くポイント!
8月のクラスだよりにぴったりな、季節の挨拶をご紹介します。
土地や園行事で変わる部分もあると思いますので、あなたの保育園で出すおたより用に、アレンジして使ってみてくださいね。
8月の季節の挨拶の文例
~季語~
・晴れ渡る空の下、毎日汗だくで遊んでいる子どもたち。
・待ちに待った梅雨明けに、大喜びの子どもたち。いよいよ夏本番です!
・お楽しみがたくさん詰まった夏の到来に毎日わくわくしている子どもたち。
挨拶分に続き幼児らではの姿なども入れるのがオススメです!
季節のあいさつの後に、幼児さんの保育園の様子を入れてみましょう。
先述しましたが、幼児さんは行事や園生活でのエピソードが盛りだくさん!
3歳児さんであれば、水遊びをどのように楽しんでいるかやお友だちとの関わりが徐々に出てきたことを書くと良いですね。
4歳児さんは、友だちとどんなことをして遊んでいるのかや、クラスとして何が流行しているのかなど『クラス活動』に目を向け始めたことを中心に書くと良いのではないでしょうか。
・4歳児さんは先日行った夏祭りがとても楽しかったようで、クラスでは今『夏祭りごっこ』が流行しています。店員さんとお客さんに分かれて、おままごとのバナナやお肉をお皿に盛って「1個100円です!」と売ったりしていますよ。見立て遊びがずいぶん上手になってきました。「お面作りたい!」「くじ作りたい!」と、遊びの幅も広がってきて、成長を感じている担任です。
5歳児さんは、クラスの様子は勿論、あえて個々の様子に焦点をあてたエピソードを書くと面白いです。ブロック遊びにしても、何か凝ったものが作れるようになっていませんか?困っている子のそばにいてさりげなくフォローしてくれている子はいませんか?自分で考えて行動できるようになってきている5歳児だからこそ、そこを書いていくと良いでしょう。
8月のクラスだよりで保護者に伝えること
・8月の保育園の行事について
・保育園からのお知らせやお願い
・幼児が8月にかかりやすい病気、流行している感染症
幼児クラスは、園生活に慣れている方が多いからこそ、見落としてしまったり忘れてしまう方も中にはいらっしゃいます。文章が長いと何が大切なのか分からなくなってしまうので、重要事項は箇条書きで、必要な持ち物がある場合や締め切りがある場合は二重線や太字にするなどして読み手側がパッと見て分かるように工夫する必要があります。
病気の面は、病気の種類によっては登園停止対応が必要なものもあるので、記載していく必要があると言えます。8月はプール熱溶連菌等の感染症の流行の恐れもあります。クラスで流行している感染症があれば記載し、主な症状も知らせておきましょう。また、熱中症対策についても書いておくと良いでしょう。
保護者の参加が必要な行事がある場合のお知らせも早めに伝える必要があります。働いている保護者にとっては急な休みを取ることは難しいです。見出しで分かりやすく掲載していきましょう。
まとめ
今回は幼児クラスの8月、というポイントで解説しましたが、基本的なことは乳児クラスと変わりません。幼児クラスは、行事や活動が多いからこそ、クラスだよりの中に何を書けば良いのか分からなくなってしまうこともあるかと思います。
全てをまんべんなく書こうとすると内容が薄くなってしまうので、見出しにするものを選択することも大切です。クラスだよりを毎月楽しみにしている保護者もたくさんいらっしゃると思うので、子どもの成長が感じられるエピソードや、くすっと笑えるエピソードを交えながら書くことを意識してみてくださいね。