今回は4歳児クラス向けのクラスだよりの書き方のご紹介です。
4歳児クラスになると、クラス活動も活発になり、園の行事でも参加するだけではなく、行事に向けて事前制作や当日にお手伝いをしたり、役割が与えられるようになってくる頃かと思います。7月は、夏祭りや夕涼み会など園の行事も目白押し!
クラスだよりは、子どもたちが行事に向けてどんな準備をしているのかや、どれだけ心待ちにしているのかにエピソードを交えて伝えたり、普段の園生活の姿をお知らせできる大切なツールです。
また、園で子どもたちが何度も読んでいるお気に入りの絵本や、年齢や時期に合わせて保育士がおススメしたい絵本を伝える「絵本だより」についてもご紹介します。保護者の中には「どんな本を選んだらよいのか分からない」「いつもキャラクターの本ばかりを選んでしまう」とお悩みの方もいらっしゃいます。絵本は、楽しいだけではなく子どもたちの感情を豊かに育むことが出来ます。番外編として、絵本だよりについてもご紹介したいと思います。
クラスだより以外にも絵本だよりなど出している保育園も!
絵本には、ほとんど文字が無い赤ちゃん絵本から、起承転結がしっかりしたストーリー絵本、視覚を楽しむ間違い探しや仕掛け絵本など本当にたくさんの種類があります。また、保護者が子どもの頃に読んだことのある絵本が今も多くの子どもたちに読まれています。絵本だよりは、家庭で読み聞かせをしたり親子で一緒に絵本を読んだり親子のスキンシップのきっかけになる役割を果たしているんですよ。
絵本だよりの書き方・書いてあると嬉しいことを簡単にお伝えしたいと思います。
①絵本を読む意味や絵本を読む大切さについて
こちらは保護者に向けて絵本の大切さについてお伝えする欄です。保育者の視点から、絵本が子どもたちにっとってどんな影響を与えるのか等を分かりやすくお伝えするかと良いと思います。専門的な言葉を使いすぎるのではなく、毎月大切なことを簡単に分かりやすく伝えることがポイントです!
②季節の本・今月のおすすめ絵本を紹介
絵本の写真をつけて「お友だちとケンカした時に読みたい本」「片付けをしてほしいときに読みたい本」「妹ができるときに読みたい本」「プールを怖がる子に読みたい本」など、簡単に見出しをつけて紹介すると良いでしょう。どんな絵本を選んでよいのか分からずに困っている保護者にはとてもありがたい情報です。絵本を通して子どもたちに何か伝えることが出来るということも見出しを通じて知ってもらうことが出来ます。
③クラスの人気絵本ランキングの紹介
4~5歳児になると、子どもたちに好きな絵本を聞くと答えてくれます。アンケートをとって、保護者に紹介するというのも普段の子どもたちの様子が知れて楽しいかもしれませんね♪
お子様の好きな本を知ることで、家庭でも購入して一緒に読んで楽しんでいるという保護者の方もいましたよ。
7月の保育園で4歳児のクラスだよりの書くポイント!
7月のクラスだよりにぴったりな、季節の挨拶をご紹介します。
土地や園行事で変わる部分もあると思いますので、あなたの保育園で出すおたより用に、アレンジして使ってみてくださいね。
7月の季節の挨拶の文例
・もう夏もすぐそこに来ているような、気持よく晴れわたった暑い日が続いていますね。
・梅雨が明け、色々なお楽しみ行事と一緒に夏がやってきました。
・今月は「海の日」があります。この機会に、海の生き物に関する製作や活動を予定しています。
挨拶分に続き4歳児ならではの姿なども入れるのがオススメです!
季節のあいさつの後に、4歳児さんの保育園の様子を入れてみましょう。
4歳児は友だち同士での遊びも深まり、園生活をより自発的に楽しめるようになってくる時期です。子ども同士でどんな遊びを楽しんでいるか、行事に向けてクラスとして頑張って取り組んでいる事があればそのエピソードなど、具体的な園生活の様子をお知らせすると良いのではないでしょうか。
また、友だちとの関わりのなかでは、「意地悪を言った/言われた」「仲間外れにした/された」など家庭に帰ってから子どもがトラブルがあったことを話し、その場での解決ができないトラブルも出てくるころです。4歳児の特性やどんなトラブルが増えてくるか、気になることがあれば連絡して欲しいという旨を先回りして記載しておくと、安心される保護者も多いかと思います。
・水遊びが気持ち良い季節になってきました。子どもたちも毎日水遊びを心待ちにしている様子。プールでは、水に顔を付けられる子や数秒潜れる子も増えてきました。安全面に十分配慮して、楽しく水に触れていきたいと思います。
・日が高く、お迎えの時間になっても明るい季節になりましたね。子どもたちも「遊び足りない!」とばかりに夕方まで元気一杯走り回っていますよ。
・最近はみんなで鬼ごっこやかくれんぼを楽しむ時間が増えてきました。大人数で遊べるようになってきたこの時期の、「みんなで遊びたい」という思いは成長の証です。集団生活の楽しさを知り、社会性が育ってきています。もちろん、遊ぶ人数が増えるにつれて意思疎通がうまくいかないことも多くあります。ですが、最近は保育者の代わりにお友だちが「どうしたの?」と声を掛けてくれることも増え、自分たちで解決できる機会も少しずつ増えてきたんですよ。
7月のクラスだよりで保護者に伝えること
・8月の保育園の行事について
・保育園からのお知らせやお願い
・4歳児が7月にかかりやすい病気
基本的なことは何歳児になっても改めて伝えていくことが大切です。
特に病気の面は、病気の種類によっては登園停止対応が必要なものもあるので、簡単にでも記載していく必要があると言えます。
また、保育園行事のお知らせやプール遊びなど必要な持ち物がある場合のお願いも後日別プリントで出すとしても、クラスだよりの中でも伝えていくと良いでしょう。
保護者の参加が必要な行事がある場合のお知らせも早めに伝える必要があります。4歳児の保護者は園生活にも慣れていますので、例年と同じ行事などに関しては今年から新たに必要になった持ち物や今年から変わったことなど見落としてしまう可能性があります。例年と変わったことがあれば太字や文字の色を変えるなど目に入りやすいように工夫することが大切です。
まとめ
今回は4歳児クラスの7月、というポイントで解説しましたが、基本的なことは全年齢変わりません。精神面も発達してくる4歳児だからこそのエピソードや起こり得るトラブルを保育者としてしっかりと伝えることも大切になってきます。クラスだよりを通して、今どんなことを伝えたいかということも精査して考えていきましょう。
また、絵本だよりについてもご紹介しました。絵本が持つ力や、絵本の良さをどんどん発信していってくださいね!