保育園と保護者を繋ぐ連絡方法として大切な役割を果たす「クラスだより」。クラスだよりは、行事のお知らせだけでなく、クラスでの子どもたちの様子や、流行っている遊びなどを伝えることが目的です。
長年保育士を勤めている方はクラスだよりの作成に慣れていますが、新人保育士の場合、クラスだよりの作成方法が分からず時間がかかってしまうのではないでしょうか。もうすぐ7月ということで、今回は5歳児の7月のクラスだよりの書き方をご紹介します。
クラスだよりは手書きじゃなくちゃダメ?
クラスだよりを毎月手書きで書いている保育士さんも多いのではないでしょうか。手書きの場合は保育士さんの個性が出て温かみを感じられますが、作成するためにとても時間がかかってしまいます。間違えてしまうとまた書き直しをしなくてはいけないのでとても大変ですよね。
時間も手間もかかるクラスだよりですが、書き方は手書きじゃなくても大丈夫です。最近ではパソコンを使ってクラスだよりを作成する保育士さんも増えてきました。
パソコンは使い方を覚えれば簡単にクラスだよりが作成できるのでとてもおすすめです。
ここからはパソコンでのクラスだよりの書き方をご紹介していきます。
パソコンを利用することで時間短縮可能!
手書きで時間を消費してしまうより、パソコンをうまく使いこなして時間短縮をしましょう。
「文章を考えるのが苦手…」「イラストが上手く描けない…」という方も、パソコンならフォント選びやパワーポイントを使って簡単にクラスだよりが作成できますよ。
文章の削除などが簡単!
手書きの場合、間違えたら消して、また書き直して…と、とても時間がかかってしまいますが、パソコンの場合は間違えたらボタンひとつで削除できるのでとても楽ですよね。途中まで書いたファイルは保存しておけば何度でも修正や削除ができます。
ワードやエクセルの基本操作を理解していれば簡単に文章を作成できるので、「毎月同じようなクラスだよりになってしまう…」という方はワードアートのフォントを変更しながら、保育園ごとの雰囲気や月に合ったクラスだよりを作成してみましょう。
イラストなどを簡単に貼れる!
クラスだよりにイラストを入れたいとき、手書きだと時間もかかるうえに絵を描くのも大変ですよね。パソコンを使用すればイラストは簡単に貼ることができます。インターネット上では無料イラストをダウンロードできるサイトが多数ありますので、クラスだよりにぜひ活用してみましょう。
季節や行事ごとのイラストがたくさんあり、かわいいクラスだよりが作成できますよ。
また、図形を入れたい場合はPower Point(パワーポイント)を使用しましょう。いろいろな図、表、グラフがありますし、「雰囲気と違うな…」と思ったら何回でも修正できます。
前月のレイアウトをそのまま使うことも可能!
作成したクラスだよりを保存しておけば、毎月そのまま使用することができます。パソコンは何度でも修正ができるので「今月はどんなクラスだよりを作ろう?」と考えている保育士さんは、前月のレイアウトをそのまま使用してみましょう。
文字のフォントを変更したり、少し図形の位置を変えるだけでも雰囲気が違うので、毎月の手間が省けるのではないでしょうか。
7月の保育園で5歳児のクラスだよりの書くポイント!
7月は七夕まつりや水遊びなど外での遊びが増えますよね。クラスだよりにも、季節の挨拶や保育園での子どもたちの様子を伝えるようにしましょう。ここからは、クラスだよりを書くポイントについてご紹介していきます。
7月の季節の挨拶の文例
クラスだよりは、まず季節の挨拶から始めるようにしてください。7月は梅雨明け、じめじめしている毎日や、夏の訪れなど季節を感じられる挨拶を取り入れましょう。
ここでは7月の季節の挨拶の文例を3つご紹介します。
- 雨が上がり、子供達が楽しみにしていた水遊びができる季節が始まります。今月も季節ならではの楽しみに触れながら楽しく過ごしていきたいと思います。
- 気温がぐんぐん上がり、夏の訪れを感じるようになりました。保育園には笹の葉が飾られていて、7月らしい雰囲気を楽しんでいます。
- 夏本番の暑さになってきましたが、子どもたちは暑さを吹き飛ばす勢いで元気いっぱい遊んでいます。
挨拶分に続き5歳児ならではの姿なども入れるのがオススメです!
七夕まつりやお泊り保育など、さまざまな行事がある7月。何を書けばいいのか悩みますが、夏の行事や、子どもたちの遊びの様子を書いてみましょう。
また、暑い日が続く7月は熱中症対策について書いたり、6月の子どもたちの様子を書いてみるのも良いですね。挨拶文のあとにどんな文章を書けばいいのか分からない方は、以下の文章を参考にしてみてください。年齢によって遊び方が違うので、クラスだよりも5歳児ならではの文章を書いてみましょう。
- 子どもたちは、暑さを吹き飛ばす勢いで元気いっぱい外遊びを楽しんでいます。保育園では熱中症対策をはじめ、汗対策など子どもたちの体調管理には十分気をつけていきたいと思います。
- じめじめした日が続いていますが、お泊り保育に向けてグループで活動することが増えてきました。友だちとたくさんおしゃべりをしたり、ルールを守って遊んだりする姿が見られ、遊んだ後は積極的にお片付けもしていますよ。みんなでお泊まり保育を楽しめるように、保育園では配慮していきます。
- 梅雨が明け、夏の訪れを感じるようになりました。6月は室内で製作遊びをしたり、梅雨の晴れ間に公園に出かけて元気いっぱい遊びました。今月はプールや七夕、夏祭りなど夏の行事がたくさんあり、子どもたちはとても楽しみにしています。
7月のクラスだよりで保護者に伝えること
クラスだよりには保護者への連絡を必ず書くようにしましょう。イベントのお知らせや、持ち物、健康管理についても毎月違うので、その月に合った連絡事項を記載してください。
7月は外遊びが多く、暑い日が続くと熱中症も起こりやすくなります。家庭での管理もお願いするように記載すると良いですね。
- 夏まつりについて
開催日程の連絡をしっかり記載してください。どんなイベントや出し物があるのか、何時から開催されるのかを記載し、子どもも保護者も楽しめるような夏まつりを開催しましょう。
また、「子どもたちが書いた七夕の短冊について家で話をしてみましょう」など、イベント後も楽しめるような話を書くのもいいですね。
- 遊び前の衛生チェック
水遊びは体力を使うため、事前に保護者に呼びかけを行いましょう。体調管理や十分な睡眠など子どもたちが安全に水遊びができるように保育士と保護者がしっかり連携することが大切です。
怪我や感染症のリスクもありますので、毎日の検温や爪を短くするなどの注意点は保護者に伝えておきましょう。
また、水遊びをする際の持ち物リストも記載しておきましょう。
- 熱中症対策
7月は30度を超え、室内と外の温度差などにより夏バテを起こしやすくなります。
エアコンの温度を適切にすることや水分補給をすること、睡眠について記載し、健康に過ごせるように保育士と保護者で子どもの健康を守りましょう。
まとめ
今回は7月の保育園のクラスだよりの書き方をご紹介しました。クラスだよりは手書きというイメージが多いかもしれませんが、パソコンを使えば時短になりますし、インターネット上には可愛いイラストもたくさんあります。
保育士さんが少しでも時短できるように、クラスだよりのポイントや文例をご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。