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【最新】子どもの偏食を解決するポイント!

「食べていたのにある時から急に野菜を食べなくなった」「ふりかけご飯しか食べてくれない」「野菜を食卓に出すとを泣いて嫌がる」など、お子さんの食に関する悩みを抱えている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

保護者の方が多くが悩んでいる子どもの『偏食』
「栄養が偏るから心配」「野菜も食べさせないと良くないと育児書に書いてあったから」「偏食だということで成長に影響が出ると聞いたから」「わがままに育ってしまうから」と、どうにかして食べさせようとする方向にベクトルが向いていませんか?

無理に食べさせようとするとかえって逆効果です今回は、子どもの『偏食』がどういうものなのかを知っていくことから始めてみましょう。

子供の偏食とは

【最新】子供の偏食を解決するポイント!

まずは、そもそも子どもの偏食とはどういう状態を言うのか考えてみましょう。

偏食とは
「特定の食品を嫌ったり、反対に極端に好むために食事が偏ること」「好きなものしか食べないこと」と考えられています。 しかしはっきりした定義はなく、好きな時間にだけ食べることなどを含める場合も偏食として考えられているようです。

自分のお子様が偏食かどうかは、家庭によって判断が異なるでしょう。「食事はほとんど口にせず、お菓子ばかり食べる」「白米は食べないが、ふりかけご飯にすると食べる」「野菜は食べないが肉は食べる」・・・。

それぞれ食べているものは異なりますが、全て『偏食』として捉えられます子どもたち一人ひとり違って当たり前なのです。もちろん、何でも食べられることに越したことはありませんよね。
ですが、ただ「食べたくない」という理由だけではないかもしれないのです。子どもによっては、人より味覚や視覚、触覚、嗅覚が敏感な子もいます。このことについて次章で少し解説したいと思います。

偏食の理由

【最新】子供の偏食を解決するポイント!

先述しましたが、一人ひとり育ちも体も違うのは当たり前だという話をしました。味覚や視覚、触覚、嗅覚が敏感な子どももいるのです。皆さんの中にも

「小さい頃は臭いが嫌だった漬物が大人になってから匂いが気にならず食べられるようになった」
「小さい頃は見た目が苦手だったナスが、大人になってから好きになった」

などと言った経験がある方はいませんか?自分の親に「大人になったら食べられるようになるよ」と言われたことを実感されている方もいるかもしれません。このように、口の中で味わう感覚や視覚情報で「食べたくない」と食べることを拒否することもあるのです。それも含めて、いくつか考えられる理由を簡単に紹介します。

1.食事に時間がかかり、食事の時間を苦痛に感じてしまう

2.胃の機能が未発達で少食(他児の通常量が食べきれない)

3.自分が知らないものは食べたくない、食べるのが怖い

4.感覚過敏(味が苦手、匂いが苦手、食感が苦手、見た目が苦手)

 

偏食の特徴

偏食とはどういったことなのかを紐解いてきました。先述したように理由がある子もいれば、もしかすると、”イヤイヤ期”で「食べたくない」と主張している子もいるかもしれません。偏食の定義としては「お菓子しか食べたがらない」「同じものだけを食べたがる」といった食が偏ることが特徴と言えるでしょう。

同じようなものばかり食べている子に関しては、逆にどういった味のものを好んで食べているのかを確認してみると良いかもしれませんね。意外な共通点があるかもしれません。

 

偏食のチェックの仕方

お子様が偏食に当てはまるかどうかは、以下の状態でも食べないかどうかをチェックしてみると良いでしょう。

1.空腹の状態であるか

2.決まった時間に食事をしているか

3.食べきれる量か

4.租借できる固さか、食べようと思る大きさか

一般的には、食事の間隔を2時間半~3時間ほど空けると、ほどよい空腹を感じておいしく食べられるようになるようです。子どもにとって食事の時間が楽しみなるようになると良いですよね。

 

子供の偏食を解決する秘策3ポイント!

【最新】子供の偏食を解決するポイント!

実は、幼稚園や保育園の給食の時間では家庭では絶対に食べない野菜サラダや煮物などを何事もなかったかのように完食している子もいるのです「家では食べないのに、なんで…」と家庭での味付けが悪いのかと落ち込むお母さんもいらっしゃると思いますが、そんなことは全くありません。子どもは置かれている環境や立場によって変わるのです。

友だちが食べているからなんとなく食べてみる、「美味しいね」と言いたいから食べてみる、特に理由はないけど幼稚園では食べられる…など、理由は様々。もちろん、園でも食べられない子もいます。

ですが、その際は無理強いするのではなく、見えるか見えないかの大きさに切って配膳してみたり、匂いだけ嗅いでもらったり、皿に盛り付けるだけはするようにしたり、何かアクションを起こし、子どもに”苦手なものだったけど頑張った”と自分で思える経験ができるように工夫しています。

完全に”解決”というのは難しいことかもしれませんが、家庭でも無理なくできる偏食への向き合い方を3つお伝えしますね。

 

アレンジレシピで調理

【最新】子供の偏食を解決するポイント!

野菜の食感(固い・柔らかすぎる)が苦手な子に対しては、スープとして煮込んだり、野菜のグラッセなどはハート型や星型に型抜きして出してみたり、ひと手間となってしまいますがアレンジレシピで調理してみると子どもの反応も変わるかもしれません。

現在は、料理本の他にもインターネットやSNSで簡単にレシピや写真が見られます同じような悩みを抱えている方がレシピを発信しているかもしれません。無理のない範囲で、アレンジレシピに挑戦してみてくださいね。

 

食べ物の絵本をたくさん読んみる

絵本から学ぶことはたくさんあります。世の中には食べ物に関する絵本は山ほどあります。食べ物の絵がたくさん載っている絵本の他にも、お母さんがご飯を作っているときに野菜が逃げ出す絵本や、食べ物の気持ちを表現している本、食べ物の好き嫌いをしている子の絵本など内容は様々。

『きらいきらい』という絵本は、無理に食べさせようとするのではなく大人になったら食べられるようになるから待っててねと受け止める絵本です。

画像:絵本ナビより

食に関するプレッシャーを子どももどことなく感じているかもしれません。一緒に読んでみることによって、「何才になったら食べられるかな~」と自分たちに置き換えて話してみると意外と「子どもだけどもう食べられる!」とお子様が急に食べる気になる…なんてこともあるかもしれませんよ。

 

親がおいしそうに食べるところをみせる

【最新】子供の偏食を解決するポイント!

食事の時間が楽しいと思えることが最大のポイントです。親が「おいしいね!」「もう一個食べちゃおうかな」と声を掛けながら食べている姿を見ると「そんなにおいしいのかな…?」とお子様も思う事でしょう。食事のマナーも、もちろん大切なことですが、子どもにとって食事が”プレッシャー”にならず、”食べることが楽しい!”と思えることが幼児期では最も大切なことなのではないでしょうか。

お忙しい日々かと思いますが、3食のうち1食だけでも食事を共にすることを心がけてみてくださいね。

まとめ

【最新】子供の偏食を解決するポイント!

子どもの食に関しての悩みは尽きないと思います。ですが、思いつめすぎるのは親子関係にも良くありません。今日効かなかった方法が明日には効くこともあります。子どもの気持ちも日々変化するものです。一緒に食事を楽しむところから始めてみてください。

また、あまりにも食に対してこだわりが強くなっていく場合は、保育園の先生や保健師さんに相談して1人抱え込まないようにしてくださいね。