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保育園に途中入園で入りやすい時期ってあるの??

みなさんは引っ越しや転勤等を経験されたことはありますか?

人事異動での転勤や引っ越し、母親の仕事復帰や就職の決定等、暦通りには行かない出来事が起きることもありますよね。特に急遽決まった引っ越しでは、荷造りで忙しく他の事に手が回らず、「引っ越しが終わってから保育園を調べれば良いか」となり、つい保育園調べを後回しにされることもあるかと思います。

ですがいざ連絡してみると空きが無く、キャンセル待ちになることも…!今は「待機児童」という言葉もニュースで見かける機会も多く、「ただでさえ待機児童がいるのに年度の途中から子どもを預けることはできるのだろうか」と不安になってしまいますよね。

空きさえあれば途中入園は可能ですが、1年の中で途中入園で入りやすい時期というのはあるのでしょうか?

途中入園とは?

そもそも、『途中入園』とはいつの時期の入園を指すかご存じですか?大体イメージがつく方も多いかと思いますが、途中入園とは「4月以外に保育園に入所する」ことを指します。保育園には「入園式」という行事があります。入園式以降の入園は全て途中入園の扱いになります。

また、一般的に保育園に預けることが出来る年齢は、「生後57日以上」ですが、保育園によっては対象年齢が「生後半年以上」や「1歳半以上」などと決められている場合があります。その場合は、同じ年の子でも、月齢によって入園できる月が変わります。

例えば入園条件が「生後半年以上」だと、5月生まれの子は11月から途中入園できますが、12月生まれの子は翌年6月から途中入園という形になります。

途中入園はどうやって申し込むの?

利用したい保育園の種類によって申込方法は異なります。最近は保育園にも「認可保育園」「認可外保育園(小規模保育園・企業主導型保育園)」等様々な種類があります。認可保育園と認可外保育園の大きな違いは「保育料」の違いです。

認可保育園は子どもの年齢や所得によって決まります。認可外保育園は、世帯年収関係なく各保育園で定めた金額となり、自治体から補助金が降りないことが多いため高めに設定されていることが多いのです。そのため、認可保育園を希望される世帯が多いのです。認可保育園は競争が激しく”待機児童”も問題になっていますよね。

認可保育園は、市町村が受付の窓口となり、希望の園を伝えることはできますが、最終的にどの園に入園できるかは市町村の調整次第となります。基本的に毎月入園申込は受け付けています。自治体によってばらつきはありますが、入園を希望する月の前月10日前後に申し込みすることが必須です。

認可外保育園では、入園したい園に直接連絡を入れることが出来ます。そのため、直接園の雰囲気を見て入園を決めることが出来るのはメリットですし、新規の認可外保育園だと空き次第では、比較的途中入園しやすい傾向があります。

結論:保育園に途中入園しやすい時期はあります!

保育園に途中入園で入りやすい時期ってあるの??

園児の定員数に空きがある園は、入園式以降から随時追加募集を行っています。また、一般的に転勤や異動がある会社が多い9月や10月は退所する子もいるため、園によっては入園しやすい傾向があるようです。

会社の人事異動がある季節が入りやすい

先述したように、会社の人事異動がある秋(9~10月ごろ)は入園しやすいです。逆に冬(11~3月ごろ)は空きが出にくく、入りづらいと言えます。希望の園がある場合は、一度空きがないと断られても諦めずに月ごとに連絡することも手かもしれませんね。

保育園に途中入園するデメリット!

保育園に途中入園で入りやすい時期ってあるの??

これまで途中入園に関する情報をお伝えしてきましたが、途中入園に関して園生活の中で不安な方もいらっしゃるのではないかと思います。4月に新クラスはスタートしているため、年齢が上がるにつれて友だち関係が先にできていて、友だちができないのではないかと心配される方もいらっしゃるかと思いますが、子どもたちというのは思った以上に柔軟に受け入れてくれます。

また、ある程度クラスの基盤が出来ているため保育者からも手厚く関わりを持ってもらえることができるでしょう。このように考えるとお子様の園生活に対しての不安はぐっと解消されるのではないでしょうか。では逆に、途中入園に関してのデメリットはあるのでしょうか?

入園式に出られない

一大行事・入園式に参加することが出来ないことはお子様の成長を記録する機会が無くなってしまうため大きなデメリットの一つではないでしょうか。途中で入園してもその年の入園扱いになるため、翌年の入園式に参加するということは出来ないのです。

入園式というのは、社会生活の始まりを告げる節目の行事ですよね。それが体験できないというのはお子様はもちろん、保護者の方にとっても残念なことですよね。幼稚園と比べて保護者が参加する行事が保育園は少ないため、入園式を逃すと、園の雰囲気や他の保護者の方をみられる機会が減ってしまうこととなります。

保護者との挨拶する機会がない

先述しましたように、行事が少ない保育園では行事で園に足を運ぶ回数は年に数えるほどです。そのため、クラスの保護者同士で話をする機会はほとんどありません。朝や帰りの送迎で顔を合わせる機会があるかもしれませんが、忙しくされている方がほとんどなので改まって挨拶をしたり話をする時間は無いに等しいのではないかと思います。「ママ友」を作るのは少々難しいかもしれません。

まとめ

途中入園に関する情報をお伝えいたしましたが、いかがだったでしょうか。

認可保育園を希望するか認可外保育園を希望するかによって、入りやすさは変わってくると思います。ご家庭の収入状況に合わせて考えてみてくださいね。認可保育園のご希望の方は、転勤や仕事が決まってすぐの早めの連絡が大切です。また、どの保育園も空きがなく、どうしても預けなければいけない場合は一時保育や託児などのシステムを利用する方法もあります。1人で抱え込まずに、市町村窓口などに相談してみてくださいね。