秋から冬にかけて流行するインフルエンザ。
予防接種を受けたあとは、「お風呂に入ってもいいのかな?」「赤くなっているけど大丈夫?」と迷う保護者の方も多いですよね。
今回は、インフルエンザ予防接種後の入浴はしても大丈夫なのか、また接種当日の過ごし方で気をつけたいポイントを、保育園でも話題になる内容に沿ってわかりやすく解説します。
インフルエンザ予防接種のあとの入浴はOK?

結論:軽い入浴なら基本的に問題なし
インフルエンザの予防接種を受けたあとの入浴は、体調が良ければ基本的に問題ありません。
以前は「当日はお風呂を控えましょう」と言われることもありましたが、現在は医学的に「入浴しても支障はない」とされています。
入浴によってワクチンの効果が落ちることもなく、感染や副反応を悪化させる心配もありません。
ただし、長湯をしたり、注射した部分を強くこすったりしないよう注意が必要です。
入浴を避けたほうがいいケースとは?
次のような場合は、当日の入浴を控えましょう。
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接種部位が赤く腫れている、または痛みが強い
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37.5℃以上の発熱がある
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いつもより元気がなく、ぐったりしている
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下痢や食欲不振など、体調が万全でない
体調が悪いときは、お風呂に入ることで体力を消耗してしまうこともあります。
様子を見ながら、翌日以降に回復してから入浴するようにしましょう。
接種当日の入浴で気をつけたいポイント

ぬるめの湯で短時間に済ませる
接種当日のお風呂は、ぬるめのお湯(38~39℃程度)で短時間に入るのが安心です。
湯温が高すぎると血流が良くなり、注射部位の赤みやかゆみが強くなることがあります。
5〜10分ほどでサッと温まる程度にしておきましょう。
注射した部分を強くこすらない
体を洗うときは、注射した腕を強くこすらないことが大切です。
ボディタオルなどで刺激を与えると、腫れや痛みが長引く場合があります。
軽く泡でなでる程度にとどめておきましょう。
お風呂あがりは体を冷やさずゆっくり休む
お風呂から上がったら、しっかりと体を拭いて温かい部屋で休ませましょう。
特に接種当日は、体を冷やすと免疫反応に負担がかかることもあるため要注意。
寝る前に水分をしっかりと取り、早めの就寝を心がけると安心です。
入浴よりも注意したい「接種後の過ごし方」

接種後30分は様子を見るのが大切
インフルエンザワクチンを打った直後は、まれにアレルギー反応や発熱が起こることがあります。
接種後30分は病院内または自宅で様子を見て、急な変化がないか確認しましょう。
顔色や呼吸、かゆみ、発疹などに異変があれば、すぐに医療機関へ相談してください。
激しい運動や長時間の外出は避けよう
接種当日は、体に余計な負担をかけないことが大切です。
サッカーや縄跳びなどの激しい運動は避け、ゆったり過ごしましょう。
保育園でも「今日は無理せず静かに遊ぼうね」と伝えておくと安心です。
翌日はいつも通りの生活でOK
翌日以降、発熱や強い腫れがなければ、通常通りの生活で問題ありません。
園での活動も普段どおりに行えます。
体調の変化がある場合のみ、家庭で様子を見ながら無理のない範囲で過ごしましょう。
子どもの予防接種後の保護者が知っておきたいQ&A

Q1. お風呂に入ったあと熱が出たらどうする?
入浴後に発熱した場合、入浴が原因とは限りません。
ワクチンの反応として一時的に熱が出ることはよくあります。
体を冷やさず安静にし、必要に応じて小児科に相談してください。
Q2. シャワーだけなら問題ない?
シャワーで汗を流す程度なら当日でもOK。
湯船に浸かるよりも体への負担が少なく、熱っぽさを感じるときにも安心です。
Q3. 翌日も赤みが続いていたら?
接種部位の赤みやしこりは、通常2~3日でおさまります。
ただし、熱をもったように腫れたり、広範囲に赤くなったりした場合は、アレルギー反応や感染の可能性もあるため、医師に相談しましょう。
まとめ|体調を最優先にして無理のない入浴を
インフルエンザ予防接種のあとの入浴は、基本的に問題ありません。
ただし、当日は長風呂や強い刺激を避け、体を温める程度にとどめるのが安心です。
入浴よりも大切なのは、子どもの体調をよく観察すること。
赤みや発熱が見られたら、無理をせず安静に過ごしましょう。
家庭でも園でも、「お風呂はOKだけど、体調第一でね」と伝えておくことで、子どもが安心して過ごせます。
体を清潔に保ちながら、しっかりと免疫をつけて冬を乗り切りましょう。