ハロウィンの時期になると、園内もなんだかワクワクした雰囲気に包まれます。
仮装やお菓子パーティーも楽しいけれど、「クイズあそび」を取り入れることで、子どもたちはより一層ハロウィンを身近に感じることができます。
この記事では、3・4・5歳児が楽しめるハロウィンクイズのアイデアや、活動のねらい、行事と組み合わせた楽しみ方をご紹介します。
ハロウィンのクイズあそびとは?楽しむねらいと導入のポイント

ハロウィンにクイズを取り入れるねらい
ハロウィンは「おばけ」や「かぼちゃ」「魔女」など、子どもたちが興味を持ちやすいモチーフがたくさんあります。
クイズ形式にすることで、自然と語彙が増えたり、想像力を育んだりできるのが大きな魅力です。
また、クイズを通して「考える→答える→共感する」という流れが生まれ、友だちとのやりとりや発表する力も育ちます。
行事前の導入としてハロウィンの世界観を伝えるのにもぴったりです。
園での導入のしかた
ハロウィン週間の朝の会やお集まりの時間に取り入れるのが効果的です。
たとえば、「今日はハロウィンのクイズ大会をします!」と声をかけると、子どもたちは目を輝かせて参加してくれます。
司会役を保育士が務めてもよいですし、年長児に進行をお願いするのもおすすめです。
3・4・5歳児が理解しやすいクイズの特徴
保育園児向けのクイズでは、短い文章・身近なモチーフ・視覚的なヒントがポイントです。
3歳児には絵カードを見せながら、4歳児にはヒントを少しずつ出し、5歳児にはなぞなぞ形式で少し難易度を上げていきましょう。
3・4・5歳児におすすめ!ハロウィンクイズ例

3歳児向け|絵やジェスチャーで楽しむクイズ
まだ言葉でのやり取りに慣れていない3歳児には、見て分かるクイズが最適です。
例題:
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「この丸いオレンジの顔、だれかな?」→(かぼちゃ/ジャック・オー・ランタン)
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「ふわふわして白くて、夜に出てくるのは?」→(おばけ)
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「とんがりぼうしをかぶって、ほうきで空を飛ぶのは?」→(まじょ)
絵カードを使うと答えが想像しやすく、子どもたちが口々に答える姿が見られます。
正解したら「ピンポーン!」と保育士が大きくリアクションをとると、雰囲気も盛り上がります。
4歳児向け|なぞなぞ風に楽しむクイズ
少し言葉の理解が進んできた4歳児には、ヒントを段階的に出すなぞなぞ形式がぴったりです。
例題:
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「夜にでてくるよ。白くてふわふわ。『わー!』っておどかすよ。なーんだ?」(おばけ)
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「黒いとんがりぼうしにマントをつけて、ほうきに乗って飛ぶのは?」(まじょ)
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「ハロウィンの日に『トリック・オア・トリート!』って言うのはだれ?」(こども・みんな)
少し考える時間をあけて、「だれが分かるかな?」と促すと、自然に思考力が育ちます。
5歳児向け|ちょっと考えるストーリー型クイズ
年長児には、物語の中にクイズを組み込む方法がおすすめです。
たとえば「ハロウィンパーティーに向かう途中で、おばけたちが迷子になっちゃった!」というお話を作り、その中で問題を出します。
例:
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「かぼちゃのランタンを持っていたのはだれかな?」
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「黒猫さんはどこへ行ったかな?」
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「キャンディをたくさん持っていたのは?」
ストーリー仕立てにすると、子どもたちは夢中になって答えを考えてくれます。
全園児で盛り上がるチーム対抗クイズアイデア
年少・年中・年長が一緒に参加する場合は、チーム対抗戦もおすすめです。
クイズの内容を年齢に合わせて出題し、正解するとシールや星マークをゲットできる仕組みにすると、子どもたちのモチベーションが高まります。
「おばけチーム」「かぼちゃチーム」と名前をつけるとさらに楽しさアップ!
ハロウィンクイズをもっと楽しく!工夫とアレンジ例

仮装や小道具を使った演出の工夫
保育士が仮装して登場するだけで、クイズは一気に特別感が増します。
魔女の帽子やマントを身につけて「ハロウィンマスター」として出題するのも楽しいです。
また、正解した子どもには「魔法のシール」や「トリートカード」を渡すなど、達成感を感じられる工夫もおすすめです。
手作りカードや壁面を使ったビジュアルクイズ
厚紙や画用紙で作った「めくりカード」を使えば、繰り返し楽しめるクイズ教材になります。
たとえば、
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1枚目:かぼちゃの一部だけ見える
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2枚目:目が見える
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3枚目:全体が見えて「正解はジャック・オー・ランタン!」
といった段階的な出題方法も効果的です。
壁面に貼って「どれがドラキュラでしょう?」と指さしで答えるスタイルも、集団あそびにぴったり。
英語を少し取り入れる「ハロウィン単語クイズ」
簡単な英語単語をクイズ形式で紹介するのも人気です。
たとえば、「パンプキン(pumpkin)」「キャット(cat)」「キャンディー(candy)」など、子どもたちの耳に残りやすい単語を取り入れます。
出題例:
「“Pumpkin”って、なんのことかな?」→かぼちゃ!
英語遊びが初めての子でも、イラストを見ながら楽しめる内容にしましょう。
ごっこあそびや劇遊びに発展させるアイデア
クイズをきっかけに、「おばけ屋敷ごっこ」や「魔法使い劇」などに発展させるのもおすすめです。
子どもたちの興味を生かして、自分たちでクイズを出題する側になっても面白い活動になります。
「友だちに問題を出す」ことで、表現力や伝える力も自然に育まれます。
行事と合わせて楽しむハロウィンクイズの進め方

ハロウィンパーティーの導入として使う方法
パーティーの始まりに「クイズタイム」を設けると、子どもたちのテンションが一気に上がります。
導入で簡単なクイズを出すことで、「ハロウィンってどんな日?」を楽しく学ぶ時間になります。
例題:
「ハロウィンの夜、みんなはなんて言ってお菓子をもらうかな?」(トリック・オア・トリート!)
ゲーム・製作・ダンスとの組み合わせアイデア
クイズ→ゲーム→ダンスのように活動をつなげると、一連の流れがスムーズになります。
クイズで登場したキャラクターを、製作やダンスの題材にしてみるのもおすすめです。
たとえば「クイズに出てきた黒猫を折り紙で作ろう!」など、学びが自然に広がります。
クイズを通して学べる「ハロウィンの文化やマナー」
ハロウィンは海外の文化がもとになっています。
クイズを通して「外国の行事を知る」きっかけにもなります。
また、「お菓子をもらったらありがとうを言う」「いたずらはしない」など、マナーを伝えることもできます。
まとめ|ハロウィンクイズで季節の行事をもっと楽しく
ハロウィンクイズは、特別な準備をしなくても手軽に楽しめる活動です。
子どもたちがワクワクしながら考えたり、友だちと一緒に笑ったりする時間は、行事をより思い出深いものにしてくれます。
年齢に合わせて内容を工夫することで、3歳児から5歳児までみんなが一緒に楽しめるのも魅力。
園全体で取り入れれば、ハロウィンシーズンがさらに盛り上がること間違いなしです。
「おばけさんからのクイズに挑戦!」といったテーマで、ぜひ今年のハロウィンを彩ってみてくださいね。