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(乳児クラス編)手遊び・手遊び歌のタネを解説します!

保育園や幼稚園ではよく絵本を読む前や、お話をする前、場面を切り替えるときに子どもたちを集中させるために使われる手遊び。実は年齢に合ったたくさんの種類の手遊びが存在し、先生方のアイディアによって日々新たな手遊びは作られているのです。

よく幼児さんが行っているイメージが強い手遊びですが、実は生まれる前や生まれてすぐの乳児さんにも語りかける様に手遊びをするのは有効なんですよ。自分で身振り手振りができなくても、手遊びのリズムの心地のよさが赤ちゃんにとっては子守歌なのです。

今回は、保育園の乳児クラスでよく行われている手遊び・手遊び歌のタネを解説します!

※幼児クラス編はこちらをご覧ください!

手遊び・手遊び歌とは

(乳児クラス編)手遊び・手遊び歌のタネを解説します!

ではまず「手遊び」とはどんなものを指すのかということからお話します。

「手遊び」とは、歌いながらその歌詞の内容に合った手や指の動きをする、歌と手の動作がひとつになった遊びのことを言います。

歌の種類は、昔から伝わっている伝統の「わらべうた」や、新しく覚えやすいリズムで作られた「遊びうた」があります。「いっぽんばしこちょこちょ~」「いーとーまきまき~」など、”どこかで聞いたことがある”という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

わらべうたは、とても耳馴染みの良い音程やリズムで、歌詞も簡単です。ご自身の幼少期を思い出して懐かしい気持ちになる方もいらっしゃるかと思います。日本の伝承あそびの一つのわらべうたは、人づてに繋がって伝えられてきています。

もうひとつの「遊びうた」はどうでしょうか?保育士や幼稚園の先生方は授業で習ったり、動画サイトで覚えたりして子どもの前に立つときに注目を集めることが出来る最大の武器として使っていると思います。

「はじまるよったらはじまるよ~♪」「とんとんとんとんアンパンマン♪」など、子どもたちが知っているキャラクターや、惹きこまれやすいリズムで子どもたちの心を掴みます。遊びうたは、基本的なリズムや音程に、新しい歌詞や身振りがついて日々進化していっているのが大きな特徴です!

最近は、動画サイトでも色々な遊びうたの手遊びが公開されていますよね。その時代の人気のキャラクターが登場したり、子どもたちが思わず笑ってしまうような歌詞だったり、年齢に合わせた手遊びが数多くあるのが「遊びうた」です。

手遊びには、子どもの成長において多くのメリットがあると言われています。手遊びを通して『目』『耳』『手』の感覚が刺激されます。刺激されることで、脳や体の発達が促されます。また、対大人や友だちとのやりとりを楽しむことで『感情』の育ちにもとても良い影響が与えられます。乳児期こそ、たくさんの手遊びを取り入れていきたいですね。では、乳児期の年齢に合った手遊びを少しですが紹介していきたいと思います。

0歳児のおすすめ手遊び・手遊び歌

(乳児クラス編)手遊び・手遊び歌のタネを解説します!

「いっぽんばしこちょこちょ」

先ほども記載しましたが、歌詞は分からないけれど聞いたことがあるという方も多くいるのではないでしょうか。

この手遊びは首がすわっていない赤ちゃんにもできるわらべうたの手遊びです。赤ちゃんの身振り手振りは一切必要ありません。『いっぽんばしこちょこちょ♪たたいてつねって♪階段のぼっていいですか~♪』と語りかけながら人差し指で赤ちゃんの腕に触れ、その後は歌詞の通りに指先を使って触れていき、最後は手首から肩に向かって優しく登っていくという手遊びです。

この手遊びは子ども達からも人気があり、3~5歳になっても「いっぽんばしやって~!」と子どもたちの方からリクエストしてくることもあるので、是非小さいうちからやってみてくださいね♪

「むすんでひらいて」

『むすんでひらいて 手をうってむすんで またひらいて 手をうって そのてを上に~♪』という歌詞ですが、歌詞を理解して乳児さんが一人で行うのは当然ですが難しいです。そのような遊びうたの手遊びは、おうちの方がお子様をひざに乗せ、手に触れて一緒に行っていく形が良いかと思います。

お子様はおうちの方と触れ合い声を聴くことで安心感を抱きます。手振りは歌詞の通りで難しい動作はありません。「そのてを○○(お鼻・お口)に~♪」とアレンジするのも楽しいですね。

1歳児のおすすめ手遊び・手遊び歌

(乳児クラス編)手遊び・手遊び歌のタネを解説します!

「げんこつやまのたぬきさん」

わらべうたの手遊びです。『げんこつやまのたぬきさん~♪ おっぱいのんで ねんねして だっこしておんぶして またあした♪』という歌詞です。 

両手をグーにして交互に4回上下してから グーを2回開き 頬の横で眠るポーズをとります。だっこのポーズとおんぶのポーズのあとに両手を正面でくるくるとさせ、最後にお子さんと手を合わせたり手を握ったりします。

少し年齢が上がると最後はじゃんけんをして終わることもできます。手振りもシンプルで子どもたちも覚えやすく、歌詞も思わず子どもが笑顔になってしまうものです。子どもたちが『真似してみたい』という気持ちになることがとても大切なことです!

「ぐーちょきぱーでなにつくろう」

こちらの歌は、知っている方も多いのではないでしょうか。

『ぐーちょきぱーでぐーちょきぱーでなにつくろう♪なにつくろう♪みぎてはパーでひだりてもパーでちょうちょ ちょうちょ』 後半の歌詞は他に何百通りもあります。子どもたちも自分で行いやすい簡単な手遊びですが、『ぐー・ちょき・ぱー』のポーズというのは簡単なようで難しく、老人会のリハビリなどで使われることも多くあるそうです。手指運動の基本ですね。

ゆっくりなリズムで行ってみてくださいね。お子さんが真似できない場合は、指を添えてあげると良いかもしれません。

2歳児のおすすめ手遊び・手遊び歌

2歳児さんになると「遊びうた」も楽しめるようになってきます

(乳児クラス編)手遊び・手遊び歌のタネを解説します!

「とんとんとんとん あんぱんまん」

2歳児さんは必ずと言っていい程通るアンパンマンブーム。こちらの手遊びは1日に何度やっても大喜びしてくれますよ。

『とんとんとんとん あんぱんまん とんとんとんとん しょくぱんまん とんとんとんとんとん かれーぱんまん とんとんとんとん どきんちゃん とんとんとんとん ばいきんまん きらきらきらきら ぼく ちーず (わん!)』という歌詞です。歌詞だけで子どもたちの笑顔が想像できますよね。 

とんとんとんとんのときは、両手をグーにして交互に4回上下します。あんぱんまんは、両手をグーのまま両頬に。しょくぱんまんは、両手をパーにして両頬を挟みます。かれーぱんまんは両頬を軽くつねります。

どきんちゃんは手を忍者のポーズにして頭の上に。
ばいきんまんは片手ずつ角のポーズを作り頭の上です。

最後は両手を開いてきらきらさせ、ぼくちーずで犬のポーズを取り、「わん!」と言っておしまいです。

「こぶたぬきつねこ」

こちらは簡単な手遊びで、だんだんスピードアップしていくと子どもたちも大喜びです

手振りもシンプルで子どもたちも覚える振りが4つしかないのですぐに自分たちで楽しむことが出来ますよ。『こぶた たぬき きつね ねこ』を何度も繰り返すだけです。 

こぶたは、人差し指を鼻に持っていき、ぶたのポーズをとります。
たぬきは両手をおなかにもっていき交互に叩きます。
きつねは両手を頭の上にもっていき耳のポーズをします。
ねこは両手をグーにして顔の前で猫の手のポーズをとります。

2歳頃は、動物の真似をするということがとても楽しい時期です。覚えやすい手遊びなので是非行ってみてくださいね。

(乳児クラス編)手遊び・手遊び歌まとめ

(乳児クラス編)手遊び・手遊び歌のタネを解説します!

いかがでしたか?手遊びは、楽しいだけではなく子どもたちの成長にとっても親子の関わりにとっても、大きな役割を果たすものとなります。道具が必要なく、どこでも出来るものなので、是非一緒に行ってみてくださいね♪