メールやSNSが主流の昨今お手紙を書く機会はほとんどなくなりました。保育実習のお礼状を突然書くといっても何をどのように書けばいいのか迷ってしまいます。
一般的なお礼状のマナーを知ることで、お世話になった保育園に安心してお礼状を送ることができます。この記事では、基本的なマナーとすぐに使える例文をご紹介します。また便箋や封筒もマナーに沿った形式をご紹介するので準備に迷うこともありません。
安心して実習でお世話になった保育園・先生方にお礼状を送ることができます。
ぜひ参考に、感謝の想いを形にしてみてください。
実習が終わったらお礼状を保育園に出す
保育実習を無事に終え、お世話になった保育園の園長先生、担当の先生、可愛い教え子たちに感謝を伝えられる機会です。この機会にぜひお礼状を送ると良いでしょう。
いざお礼状を書こうと思っても、気心の知れたお友達に向けて書くお手紙とは異なります。実習でお世話になった保育園に送るお手紙はどのように書くべきか、迷ってしまう方も多いでしょう。この記事ではお礼状の基本的なマナーやルール、季節に合った時候の挨拶など、すぐ使える例文もあわせて紹介します。
封筒や便箋選びも大切です。店頭に並ぶ豊富な種類からお礼状にふさわしい封筒や便箋のタイプも紹介するので、参考にしてみてください。
保育実習のお礼状の書き方
約1ヵ月間保育実習でお世話になった保育園に感謝を込めて送るお礼状の書き方をご紹介します。書く便箋や封筒をそろえることから始めましょう。
公式なマナーも含め、送ったお礼状をお世話になった園長先生・先生方が手に取って違和感のない種類を選ぶと良いです。堅すぎず軽率すぎない丁度良い種類は、一般的に白無地の長形4号サイズ、便箋は白無地のB5サイズ縦書きがベストです。
形式を知っていれば店頭にいって迷わず選べ、基本的マナーが分かると安心してお礼状の準備ができます。
保育実習のお礼状にぴったりな便箋は、白無地のB5サイズ縦書きがベストです。公式マナーですので、安心して送ることができます。普段のお手紙とは異なり、公式なお礼状であるため、マナーに沿った便箋を選びましょう。普段お友達に送る仕様の便箋では軽率になってしまうので、白無地の物を選びます。
社会人になるとお礼状以外にもお手紙を送る機会は増えます。年賀状や暑中見舞いもあるでしょう。今回基本的なマナーを知れば、そうした時にも慌てず送ることができます。
お礼状に時候の挨拶は欠かせません。季節を表現する文章が添えられていると受け取る方も季節を感じられ喜んでもらえます。季節を表現し受け取る方に喜んでもらえるお礼状を送りたいものです。
教育の場では季節の行事・文化も大切にしています。季節を子どもたちに伝える機会は多くあり、教育現場に携わるからこそ、時候の挨拶はとても重要です。
お礼状を送る頃合いは、月、冬が多いです。冬の時候の挨拶から、具体的な挨拶を紹介します。現代の季節感とは多少異なるので、時候の挨拶選びの際は注意しましょう。
・ようやく春めいて参りました
・うららかな春の日差しが心地よい今日この頃
・若葉萌える好季節となりました
・梅雨明けが待ち遠しい今日この頃
・本格的な夏を迎えました
・厳しい暑さが続いております
・秋風が心地よい時節となりました
・さわやかな秋晴れの続く今日この頃
・肌寒い日が続きます
・寒さも本格的になってきました
・厳しい寒さが続いています
・春の陽気が待ち遠しい今日この頃
保育実習を無事に終え、お世話になった保育園・先生へ送るお礼状です。すぐにそのまま使える例文をご紹介します。
書くためのペン選びに迷うなら、書道が得意という方は、活かして毛筆を使うのも良いです。一般的には万年筆をお勧めしますが、無ければ黒のボールペンで十分です。
お礼状の基本的な構成は
- 前文 時候の挨拶
- 主文 感謝の想い
- 末文 締めの挨拶
- 後付け 日付/署名/宛名
では構成に沿った例文、冬の時候を用いて紹介します。
拝啓
寒さも本格的になってきました。皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
この度は、保育実習という貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
可愛い子どもたちに出会え過ごした思い出は忘れられません。子どもたちに関わる先生方のお姿に多くのことを学がさせていただきました。
経験を糧に今後、保育の実践の場で活かしてまいります。
実習の機会をいただきありがとうございました。
感謝をお伝えしたくお便りを差し上げました。
まだまだ厳しい寒さが続きますが、どうかお身体ご自愛ください。
敬具
令和〇年〇月〇日
在学中の学校名 氏 名
〇〇保育園 園長先生様
例文は以上になります。拝啓・敬具はセットです。前文の始まりが拝啓で、末文を敬具で締めます。
時候の挨拶は、先に紹介した季節ごとの時候の挨拶例を参考に、季節に合ったものに代えてください。基本的には時候の挨拶の後に相手の健康を気遣う文を入れます。
主文には実習でお世話になった感謝の想いと、教わったこと、これからの決意を表す文を入れます。主文で大切なことは、内容を具体的に書くことです。感謝の想いの分、文章が長くなっても構いません。最低でも2行の文になるようにしましょう。
末文はお礼状を締めくくる文と季節に合った健康を気遣う1文を入れると良いです。
後付けである日付は西暦ではなく和暦を選びましょう。署名はご自身が在籍している学校名と氏名です。最後に宛名、人事採用担当者の方がいらっしゃればその方宛にします。宛名を記入する前に正式名称をしっかりと確認しておきましょう。
後付けの在学中の学校名と氏名、正式な宛名はそのまま封筒に書き込む差出人と宛先になります。
お礼状にふさわしい封筒は、白無地の長形4号サイズです。サイズがはっきりと分かると準備するときに助かります。前もって正式な様式を知っていれば店頭にいって迷うことはありません。封筒も便箋と同様に一般的なマナーに沿ったタイプの物を選びましょう。受け取る、お世話になった先生方に喜んで頂けるかを意識して準備します。
封筒に書き込む際に注意するべきことは、差出人の住所と氏名を記入する位置です。必ず封筒の裏面に書きましょう。宛先であるお世話になった保育園の住所などを書き込む表に並べるのは失礼になりますので注意しましょう。
縦書きか横書きは裏表揃えましょう。
まとめ
教育実習を無事に終えて、可愛い子どもたちとの思い出を振り返りながら、お世話になった保育園にお礼状を送ります。初めて送るお礼状の書き方、基本的なマナーを知っていることで、失礼なく、安心して準備することができます。
この記事では、基本的なマナーに沿った便箋・封筒選びから時候の挨拶、すぐに使える例文を紹介しました。
ぜひ基本的なマナーを元に感謝の想いを伝えられるお礼状作りの参考にしてみてください。真心を込めて書いたお礼状は相手にしっかりと届きます。