4月に入園・進級をして約7か月。クラスとして活動するのも気づけば残りわずかとなりました。幼児クラスさんは毎日成長が著しいですよね!子ども同士の関わりや会話を聞いていても、エピソードの宝庫だと思います。クラス活動や、子ども同士の関わりがぐっと深まることによって、この時期は保護者に伝えたいエピソードも選びきれないほどあって困る!という担任の先生も多いのではないでしょうか。
そんな時は、保護者に個別に伝えたいエピソード・全体にお知らせしたいエピソードを分けておくと良いかと思います。子どもの活動量が増えることと、エピソードが増えることは比例していきます。また、子ども同士の関わりが増えることによって、トラブルや誤解などが生じる懸念もあります。誤解や心配を生みそうなことは、個別に伝えるようにしましょう。保護者にとって園だよりは、クラスの様子を知ることが出来る大切な手段です。子どものエピソードだけではなく、園のイベントや季節の行事がある場合はトピックを分けて分かりやすく記載していってくださいね。
1月の園だより・クラスだよりを作成するときのポイント(幼児クラス編)
11月に入ると更に気温も下がり、本格的な冬の訪れが感じられるようになってきます。登園時の服装(ジャンパー・手袋など)についてや、衣替えについてなども記載していきましょう。また、今わかっている時点での冬に行う活動があれば、少し触れておくと良いかもしれません。また、流行が予想されるインフルエンザや胃腸炎などの感染症についても先に伝えておきましょう。
文化の日や絵本の日などの内容を盛り込む
園だよりでは、園で行う行事だけではなく、日本に制定されている祝日や記念日について記載しても、読み手側は読みごたえがあると思います。ただ祝日の意味を伝えるのではなく、子どもに関することを交えて伝えるようにしてくださいね。
例えば文化の日(11/3)については、
など、といったエピソードを伝えると良いのではないかと思います。
絵本の日(11/30)にちなんで、クラスの好きな絵本ランキングを記載したり、絵本の成長に関する効果などお伝えすると保護者にとっても新たな知識となり、喜ばれるかもしれません。
子どもたちの様子の文例
続いては、年齢ごとの子どもたちの様子の文例をご紹介します。幼児クラスさんは、毎日楽しいエピソードがいっぱいだと思います。個々のエピソードを伝えるのももちろん良いですが、この時期ですので、クラスと活動のエピソードや、友だち同士で助け合った場面があればその出来事についてなど、『集団活動』のときのエピソードをいくつか伝えられるように意識していきましょう。
心温まる場面に遭遇した時に、担任としてどんな気持ちだったのかも書くと良いかもしれません。
きっと保護者も同じような気持ちになってくれることと思います。
3歳児
・落ち葉がじゅうたんのように足元を彩ってくれています。子どもたちは、落ち葉を集めて『落ち葉の布団』を作るのに夢中!誰かがが始めると、気づけば3人、4人とどんどん仲間が増えていき、「まだ足りない!」「もうちょっと集めたい!」とお話ししながら一生懸命布団づくりに励んでいますよ。
・たくさん落ちていたどんぐりも少なくなってきました。女の子たちはどんぐりを使ってのおままごとを楽しんでいたので、今も頑張って探していますがなかなか見つかりません。『先生、どんぐり無い!』と言われたので「りすさんが食べちゃったかな?」と伝えると、『そうかもしれない!!!!』と大興奮。そこから見つけたどんぐりは『りすさん用』として、端っこに置いてくれている姿がありました。りすさんもきっと喜んでいますね♪
4歳児
・お部屋の中ではブロック遊びが流行中です。家を作ったり、人を作ったり楽しんでいます。みんなの手先が器用になってきたので少しパーツが細かいブロックを新しく出したのですが、とても喜んでくれてさらに細々としたものを発明して作るようになりました。お友だちが作れなくて困っていると、「こうするんだよ」と手伝ってくれる姿も!とても成長を感じています。
・文化の日にちなんで、日本の伝統遊びに触れるために出した『コマ』が相当気に入ったようで、夢中で遊んでいる4歳児さん。「ゴー!シュート!」とお友だち同士で戦ったり、ブロックでコマ場を作ったり、遊びの輪が広がっています。コマは手指運動にもなりますのでとても良い遊びです。ぜひ、ご家庭でもおじいちゃんおばあちゃんと遊ぶ機会があったらコマ遊びをしてみてくださいね。盛り上がること間違いなしです!
5歳児
・就学前の健康診断などもあり、少しずつ『小学生』が近づいてきました。「学校の先生、優しかったよ!」「お友だちがいっぱいいたから大丈夫だった!」と色々なことを教えてくれた子どもたちです。今後は一日体験入学など学校に行く機会もまたありますので、みんなが安心して学校に気持ちが向けられるように環境を整えていきたいと思っています。
・最近は『リーダーゲーム』や『はないちもんめ』など、クラスみんなで遊べる遊びを時間を見つけては楽しんでいます。何の遊びをするかも子どもたちに話し合って決めてもらっています。スムーズに決まる日、なかなか決まらない日など、日によって変わります。全員が納得する難しさ・話し合いが長引くと遊ぶ時間が短くなるもどかしさなども含めて様々な感情を感じて欲しいので、担任はなるべく見守るようにしています。『話し合いができる』ということ自体が5歳児さんだからこそです!友だちとの関わり合いの中で、社会性がどんどん身についていく子どもたちを頼もしく感じています。
11月のクラスだより・園だより「食育・行事・保健」の文例
では、次に、11月の園だよりの「食育・行事・保健」についての文例をご紹介します。良ければ参考にしてみて下さいね。
「七五三」
11月15日は七五三ですね。七五三とは、お子様の成長と健康を祝う日です。3歳の男女・5歳の男の子・7歳の女の子が神社・寺などにお参りをして成長をお祝いします。ちなみに、千歳飴は「長生きできますように」という願いが込めて細長く作られているとのことです。子どもたちも、「かわいい服を着て写真を撮ってきた!」「お参りに行ってきたの!」と教えてくれていましたよ。
「よく噛んで食べよう」
・「よく噛んで食べましょう」と言われる理由は何だと思いますか?誤嚥の防止はもちろん、よく噛むことで虫歯の予防やあごの発育にも良い影響があります。また、満福中枢を刺激し、肥満防止にも繋がります。食べるときは、落ち着ける環境で口の中に食べ物を入れ過ぎずに、よく噛んで食べる事を意識してみて下さいね。
「くしゃみやせきがでるときは」
・コロナウィルスが流行して、マスクをして過ごすことが当たり前になってきた昨今。くしゃみやせきにもみなさんとても気を付けて下さっていると思います。いつもご協力ありがとうございます。くしゃみやせきの飛沫は、2メートルほど飛ぶと言われています。マスクをしていないときは、手を口と鼻に当てて、くしゃみやせきをした後はしっかりと手を洗い流すようにしましょう。体調が悪いときは、無理せずに休息するようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?3月の卒園・進級まで残り約5か月です。子どもたちの園での生活や、成長エピソードを園だよりを通してたくさん伝えられると良いですね。また、11月ならではのトピックもあると思います。細々と全てを書こうとすると、読みづらい園だよりになってしまうので、何を書いて何を書かないかということをしっかりと考えてレイアウトをすることが大切ですよ。ぜひ参考にしてもらえると幸いです。