保育園見学で質問リストが大切な理由

なぜ事前に質問を準備すべきか
子どもを初めて保育園に預けるとき、多くの保護者が「ここで本当に大丈夫だろうか」と不安を抱きます。見学に行って園の雰囲気を感じることはもちろん大切ですが、限られた時間の中で必要な情報を聞き漏らさないためには 質問リストの準備が必須 です。
当日、先生からの説明をただ受け身で聞くだけでは、気になる点が聞けずに後で後悔してしまうことも。あらかじめ質問を整理しておくことで、自分の家庭の希望や子どもの性格に合わせて園の特徴を比較でき、より安心して選べるようになります。
見学当日にありがちな失敗例
見学に参加したものの、
-
「何を質問したらいいかわからず、聞きたいことを聞けなかった」
-
「先生が優しくて雰囲気も良く感じたが、具体的な保育内容を確認していなかった」
-
「入園してからアレルギー対応が不十分だと気づいた」
といったケースは少なくありません。園を選ぶポイントは家庭ごとに違います。だからこそ、自分にとって譲れない点を明確にしておき、そのための質問を事前に用意しておくことが重要です。
保育園見学で必ず確認したい基本事項

保育方針や教育内容についての質問
保育園によって力を入れている教育はさまざまです。自由遊びを重視する園、英語や音楽などのプログラムに力を入れる園、自然体験を取り入れる園などがあります。質問の例としては、
-
「園の保育方針や大切にしていることは何ですか?」
-
「年間を通してどのような行事や活動がありますか?」
-
「遊びと学びのバランスはどのように考えていますか?」
といった内容が挙げられます。☆株式会社の保育園だと会社の方針を基に運営していますが、園長先生や管理職の先生方の考えを聞いておくのが一番身近に感じられるんじゃないかなと感じますよ。
保育士の配置や子どもとの関わり方
子ども一人に対してどのくらいの保育士が関わるかは、安心して預けられるかどうかに直結します。国や自治体の基準はありますが、園によって余裕を持って配置している場合も。
-
「クラスの子どもの人数と、保育士の人数はどのくらいですか?」
-
「保育士さんはどのくらいの頻度で担当が変わりますか?」
-
「新任の先生とベテランの先生のバランスは?」
と聞くことで、子どもへのサポート体制をイメージしやすくなります。☆私が園見学対応をしていた時にも配置人数についての質問は多く、「配置人数は足りていますか?」と「先生達足りているんですか?」と保育士不足を気にする人もいました。基本的には認可園では配置基準を割って保育する事はないですが、結構ぎりぎりの配置で組んでいる園が多いので具体的な人数を聞いてもいいかもしれないですね。
食事・おやつ・アレルギー対応について
毎日の給食やおやつは、子どもの成長に直結します。見学の際には献立表を見せてもらえるか確認するとよいでしょう。
-
「給食は園内調理ですか?外部委託ですか?」
-
「アレルギーがある場合、どのように対応してもらえますか?」
-
「おやつは手作りですか?市販品を使用することもありますか?」
を確認しておくと、入園後の安心感が違います。
生活面でチェックしておきたい質問リスト

1日の流れ(登園・午睡・降園)
子どもの生活リズムに合っているかを確認することも大切です。
-
「登園時間の目安や遅れてしまった場合の対応は?」
-
「午睡の時間はどのくらいありますか?」
-
「お迎えの時間に遅れた場合はどうなりますか?」
といった質問で、日々のスケジュールを具体的に把握できます。☆流れは園によって変わってくると思うので、通うとなった場合の送迎時を考えた上でシュミレーションをしてみてもいいかもしれないですね。
トイレ・おむつ替え・着替えのサポート体制
特に乳児クラス(0~2歳児)では、おむつ替えやトイレトレーニングへの対応が気になる保護者も多いです。
-
「トイレトレーニングはどのように進めていますか?」
-
「おむつは持ち帰りですか?園で処分してもらえますか?」
-
「着替えの回数はどのくらいですか?」
を確認しておくと、家庭との連携も取りやすくなります。
☆今はほとんどの保育園が紙おむつだと思うのですが、中には布おむつを使用している園もあるので確認は必要かと思います!あと、最近はおむつのサブスクをしている所もあるので、その辺りも確認しておくのがおすすめ!
☆ちなみに私が働いた保育園は布おむつだった園もあり、紙おむつの定額サービスをしていた園もあります!
怪我や病気時の対応ルール
小さな子どもは体調を崩しやすいため、対応方法を必ず確認しておきましょう。
-
「熱が出た場合は何度でお迎え要請がありますか?」
-
「園での投薬は可能ですか?」
-
「怪我をした際の報告はどのように行われますか?」
といった具体的な質問をしておくと、トラブル時の流れを把握できます。☆この発熱、投薬、怪我についてのルールも質問が多かったです!そして、いざ入園してから「知らなかった…!」なんてなる保護者の方もいたので、発熱時のお迎えルールや怪我については質問しておいた方が安心だと思います。
保護者との関わり方に関する質問リスト

連絡帳・アプリなど情報共有の方法
園によっては紙の連絡帳を使うところもあれば、アプリを導入しているところもあります。
-
「日々の様子はどのように共有してもらえますか?」
-
「写真や動画の共有はありますか?」
-
「連絡のやりとりは電話・メール・アプリのどれが主流ですか?」
と聞くことで、自分の生活スタイルに合うかを確認できます。☆最近はアプリでの情報共有が多くなっていますが、確認しておくのがベスト!紙ベースはそこまで気にしなくてもいいとは思うのですが、アプリでの連絡手段の場合はほぼ全てになるという認識をもっておくといいかと思われます。
行事・参観・保護者会の有無
園の行事は子どもの思い出になるだけでなく、保護者同士の交流の場にもなります。
-
「年間行事はどのようなものがありますか?」
-
「保護者の参加が必須な行事はどのくらいありますか?」
-
「参観日はありますか?」
を聞いておくと、仕事や家庭との両立がイメージしやすくなります。☆土日祝にお仕事をされている保護者の方もいるかと思われます。行事は基本平日?土日?なのかの確認や保護者参加行事がどのくらいあるのか聞いておくのはポイントになりますよ!
延長保育・緊急時の対応
働く家庭にとって柔軟な対応は非常に重要です。
-
「延長保育の利用条件や料金は?」
-
「台風や地震などの災害時はどのような対応をしていますか?」
-
「急なお迎え要請があった場合、どのように連絡がきますか?」
を確認することで、予期せぬ事態にも備えられます。☆延長保育や緊急時でも基本や延長料金がかかるかと思われます。が、先ほどお伝えしたように保育園によって方針が違うので、場合によって緊急時はない場合もあるかもしれないので見学の段階で聞いておくといいかと思います。
まとめ|自分の家庭に合った保育園を選ぶために
質問リストをもとに見学を振り返る
見学中はどうしても園の雰囲気に流されがちですが、後で冷静に比較するためには 質問リストに基づいたメモを取ることが大切 です。園ごとの回答を並べて見比べると、自分たちに合っている園が見えてきます。必ず園見学の時間内に質問タイムがあると思うので、メモを用意しておくとスムーズですよ。逆にその時間を取らない園があるなら、「ちょっと大丈夫かな…。」と冷静に考えられるかなとも思います。
子どもにとって安心できる園を選ぶポイント
最終的に大事なのは「保護者が安心して預けられること」と「子どもが楽しく過ごせること」です。質問リストを活用することで、園の表面的な印象だけでなく、日常の細やかな部分まで確認できます。
選ぶ基準は「有名園だから」ではなく「わが子に合っているかどうか」。ぜひ今回紹介した質問リストを参考に、納得のいく園選びをしてくださいね。