子育て中のお父さん・お母さん、保育士の方にお役に立てる情報を発信していきます

6月の制作遊び(乳児クラス編)!保育園関係者は必見です!

保育園の乳児クラスで、6月に行う制作遊びをご紹介します。

4月に保育園へ入園したばかりの子どもも、6月には大分慣れていますよね。新しい遊びにも取り掛かりやすい時期だと思いますので、これまでやったことのない遊びに挑戦してみるのもいいですよ。

保育園で6月に行う制作遊びと言っても、乳児クラスは特に年齢、月齢で大きく成長に差があります。年齢だけを目安に制作遊びを選ぶと、子どもに合っていなくて楽しめなかった、ということにもなりかねません。

保育園の制作遊びは、子どもの成長に合わせるのが一番!

一つ下のクラス向けの制作でも、一つ上のクラス向けの制作でも、子どもに合っていれば大丈夫です。

また、今回ご紹介する制作は6月に行うことを前提にしてるため、モチーフを6月に合わせて、アジサイ、カタツムリにしています。

6月以外に行うのであれば、モチーフを変えてみてください。特に保育園の0歳児クラスは、6月は子どもがいないこともありますよね。徐々に保育園に慣れてきて、制作遊びができそうかな、という時期を設定していますので、6月にこだわらなくて大丈夫です。

保育園での遊びは、家庭では難しいダイナミックさ、材料の豊富さが魅力。

保育園だからできる遊びを設定してみましょう!

~3歳、4歳、5歳の幼児クラスはこちらから~

保育園における制作のねらい

(乳児クラス編)6月の制作遊び!保育園関係者は必見です!

保育園で制作を行う際は、まずねらいをはっきりさせた方がいいですね。似た制作を行う場合でも、ねらいによって声掛けや支援が変わってくるからです。

制作で何を作るのかはもちろん、どんな手法で制作を行うのか。子どもたちの今の姿から、制作を通してどんな経験をしてほしいのか。

計画の段階でねらいを考えてみてください。

できれば、クラスの子どもたち一人ひとりに合わせたねらいを考えるのがベスト。制作ごとに、そこまで細かくねらいを考えている時間がない!という場合、ざっくりとしたねらいで十分です。

色塗りをするにしても、長時間集中できる子と、すぐ終わらせてしまう子とでは、制作を通して経験してほしいことが変わってきますよね。

特徴的な姿を見せる子どもたち数人分だけでもいいので、ねらいを考えておきましょう。おうちでただ好きなことをするのではなく、保育園での活動として行う制作です。制作を通して、子どもたちの成長を促すことを意識していきましょう。

0歳児、1歳児のねらいは、難しいことを考えなくて大丈夫。

まずは素材に慣れる、楽しめるようになることから始めてください。活動を通して個性が見えてくるので、それぞれに合わせたねらいが考えられるようになりますよ。


保育園の0歳児の6月おすすめ制作!

(乳児クラス編)6月の制作遊び!保育園関係者は必見です!

保育園0歳児におすすめの制作を3つご紹介しますね。一言で保育園に通う0歳児といっても、月齢によってできることに差があります。

その子に合わせて、無理のないように調整しながら制作遊びを行ってください。

スタンピング

小さなスポンジやプチプチ(緩衝材)などを使って、スタンピングをしてみましょう。

絵の具やインクをつければ、何回でも繰り返し遊べます。紙に色がつくのも楽しいですし、スポンジやプチプチを掴む・押しつけるといった動きも楽しいもの。

0歳児でも夢中になって遊んでくれるはずです。

テーブルや床の上にシートを敷いて、汚れを気にせず遊べる環境が作れるともっと楽しめます。家庭ではなかなか難しい規模の制作遊びも、保育園だから楽しめる!

制作の素材をいろいろ準備できるのも、保育園ならではですよね。

0歳児は何でも口に入れる時期なので、誤飲には十分注意してください。

また、0歳児は絵の具やインクがついたままの手や指を口にいれてしまうこともあります。制作の後はしっかり手を洗いましょう。

フィンガーペインティング

指に直接絵の具やインクをつけて、紙にぺたぺた塗っていく遊びです。

0歳児には、スタンピングよりちょっと難易度が上がります。

というのも、0歳児の中には直接絵の具やインクに触るのを嫌がる子もいるから。慣れるまでちょっと時間がかかるかもしれません。

でも、フィンガーペインティングをする中で、手のひらや足の型をとっておくと、成長の記録にもなります。家庭でやろうと思うと大変なので、保育園で制作遊びをする中で残していくと成長が分かっていいですね。

慣れるまではスタンピングから。慣れてきたらフィンガーペインティングへと、徐々に制作遊びを広げていってもいいと思います。

びりびり遊び

お花紙やティッシュなど、柔らかい紙をびりびりちぎって遊びます。

0歳児で月齢が遅い子だと、まだ自分の力だけでちぎるのは難しいかもしれません。先生と一緒にやってもいいですし、ただ紙をぐしゃぐしゃっとするだけでも、感触がおもしろくて楽しめると思います。

ちぎったお花紙は、先生がビニール袋に入れててるてる坊主の頭にしてもいいですし、アジサイに見立てて飾っても可愛いです。

先生と子どもの制作で、保育園のお部屋が華やかになりますね。

0歳児は興味があると口に入れたくなるので、誤飲には十分気をつけて遊んでください。

保育園に慣れてきたばかりだと、初めてのことに挑戦するのは難しいものです。焦らず、いつもの保育園の生活にちょっと新しい遊びを取り入れる、くらいから始めていきましょう。

慣れてくると、自分からいろいろなことに挑戦するようになりますよ。

保育園の1歳児の6月のおすすめの制作!

(乳児クラス編)6月の制作遊び!保育園関係者は必見です!

保育園1歳児におすすめの制作を、3つご紹介します。

同じ保育園の1歳児でも、月齢による差はもちろん、いつから保育園に通っていたかでもできることに差があります。

0歳児から保育園に通っている子には、保育園で制作遊びをしてきた経験があります。けれど、1歳児から保育園に通い始めたのであれば、制作遊びの経験が少なく、できることも限られるでしょう。

クラス全体だけでなく、一人ひとりに合わせた制作設定をしてあげてくださいね。

スタンピングでアジサイ作り

スタンピングは0歳児の制作遊びでもご紹介しました。

1歳児は、ただスタンピングするだけでなく、アジサイの形をした台紙にスタンピングをしてみましょう。事前にアジサイが出てくる絵本を読んだり、写真を見せたりして、アジサイを知ることも制作遊びの一環。

もちろん、1歳児は完全に理解するのは難しい年齢です。

理解することが目的なのではなく、自分が今何をしているのかを知っていくのが目的です。これを積み重ねていくことで、徐々に見立てができるようになっていきます。

シール貼りでカタツムリ作り

指先が器用になってくると、シールをつまめるようになってきます。

1歳児では、まだシールを台紙から剥がすのは難しい子が多いでしょう。端をめくっておく、シールを剥がすのは先生がやる、など、子どもに合わせて制作を設定してください。

ペタペタとシールがくっつく感触が楽しくて、たくさん貼って楽しんでくれるはずです。

家庭でシール貼りをすると、台紙に貼ることにこだわりたくなる保護者が多いものです。保育園での制作遊びは、子どもがいろいろな素材に慣れるための活動。

あらかじめシートを敷いておくなどして、子どもが台紙以外に貼っても止めない環境を作っておきましょう。

にじみ絵

1歳児は手の力が弱い子が多いので、クレヨンを使うとはっきり線が描けないことが少なくありません。

1歳児が制作などでお絵描きをするなら、ペンがおすすめ。

また、洗えばすぐ落ちる水性ペンがいいでしょう。保育園の机や床に描かれても、洗えば落ちるので安心です。水性ペンでお絵描きをしたら、それをにじみ絵にしてみましょう。

スプレーで水を吹きかけると、じわっとインクが広がってにじみ絵のできあがり!きれいににじませたい時は、コーヒーフィルターや和紙を使ってください。

にじみ絵はそのままでもきれいですし、形に切り抜いて花などを作っても可愛いです。

保育園の2歳児の6月のおすすめの制作!

(乳児クラス編)6月の制作遊び!保育園関係者は必見です!

保育園2歳児におすすめの制作を3つご紹介します。

2歳児の制作を設定する上でも、一人ひとりの月齢の差、経験の差を考慮することを忘れないでください。保育園で行う制作は、あくまで遊びの一環。

2歳児の子どもたちが「楽しい!」と感じてくれる制作遊びでないと、保育園で制作遊びをする意味がありません。難しいことをする必要はありません、2歳児が「楽しい!」と感じられるかどうかで考えてみてください。

シール貼りでアジサイ作り

指先を使った遊びを続けていると、保育園の2歳児では自分でシールを台紙から剥がすこともできるようになってきます。

制作遊びに取り入れて、シールを貼って花にしたり、模様にしたりしてみましょう。もちろん、2歳児でもシールを台紙から剥がせない子どもはいますので、その子には先生が援助についてあげてください。

保育園によっては、予算的にシールを買うのが難しいということもありますよね。

そんな時は、ビニールテープをクリアファイルに貼って、カッターで切り込みを入れればシールが作れます。保育園ごとの環境に合わせて工夫すれば、遊びの幅を広げることができますよ!

クレヨンでぐるぐるカタツムリ作り

2歳児になり、手の力が強くなってきたら、クレヨンを制作に取り入れてみましょう。

細かな色塗りは難しいので、大きく手を動かして色を塗る、くらいから始めるといいと思います。カタツムリはこういう模様!と決めつけるのも、子どもの発想を狭める原因になります。

保育園の制作遊びは、子どもが楽しんでいればそれでOK!個性豊かなカタツムリで、保育園を賑やかに飾ってみましょう。

粘土遊び

2歳児になると、口に入れていいものとダメなものの区別がつくようになります。

そうなると、紙粘土、小麦粉粘土を使った粘土遊びも、制作遊びに加えられそうです。はじめのうちは、何かを作るというより、まず粘土の感触に慣れることから。

徐々にこねたり、丸めたりできるようになりますし、型抜き遊びも楽しんでくれます。

制作遊びは、何かを作り上げることだけではありません。

いろいろな素材を知って、使い方を覚えていくのも制作遊び。小麦粉粘土は家庭ではちょっと難易度が上がるので、ぜひ保育園で楽しんでみててください。

(小麦粉粘土をする時は、小麦粉アレルギーのお子さんがいないことをしっかり確認してくださいね)

まとめ

(乳児クラス編)6月の制作遊び!保育園関係者は必見です!

指先や手の力は、使うことで少しずつ強くなっていきます。

はじめのうちは難しくても、繰り返していくことでできるようになるので、簡単なことから取り入れていきましょう。難しいと感じると子どもの意欲が落ちてしまうので、簡単にできるところから始めるのがポイントです。

楽しい制作遊びを計画して、保育園をもっともっと大好きになってもらえるといいですね!