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9月の園だより!保育園関係者必見です!幼児クラス編(3歳児、4歳児、5歳児)

9月の園だより・クラスだよりはどんなコトを書くの?

保育園の9月版、園だよりの書き方!乳児クラス編(0歳児、1歳児、2歳児)

 

9月は、残暑で暑い日もありますが8月に比べると真夏日も少しずつ落ち着いてきて、少しずつ季節の移り変わりを感じることが出来る頃です。

また、9月に園の一大行事である運動会が行われる園も多いのではないでしょうか。

入園・進級してから約半年が経ち、子どもたちも園生活に慣れ、幼児クラスではお友だちとの関わりも深まってきたり、トラブルが出てくることもあります。幼児クラスの子どもたちは、自分の意思や思いを言葉で伝えられるようになってくることで、保護者の中にも子育てに対して悩まれている方も中にはいらっしゃるかと思います。子どもたちがどのように園で過ごしているかや、この時期の年齢の子どもたちの姿を良い面だけではなく少し困った姿などを園だよりを通して伝えていくと保護者も安心できるかと思います。

 

 

9月の園だより・クラスだよりの作成のポイント

 

では、9月の園だより・クラスだよりの作成のポイントをいくつかご紹介していきます。今回は、幼児編です!

 

季節の変わり目について

季節感が感じられるような文章で書き出しを始めることがクラスだより作成のポイントの一つです。

夏から秋へと移り変わる9月。気温や天候の変化や、着替え袋の衣替えなど、季節が変わることで夏の園生活と変わることもあるかと思います。また、季節の変わり目は子どもたちも気持ちが落ち着かなかったり、風邪をひきやすい時期でもあります。普段お仕事で忙しくしている保護者にも園だよりを通して、季節が変わるということをお伝えできると良いですね。

 

9月のイベントについて(敬老の日・運動会・十五夜)

9月は、行事が多い園がたくさんあるのではないかと思います。敬老の日の集いや、運動会、十五夜など、保護者や外部の方をお招きしたり、十五夜ではクッキング保育をしたり、ご家庭に参加をお願いすることや持ち物をお願いすることがあるのではないでしょうか。行事については、『日時・集合時間・保護者の参加有無・準備物・締め切り』を、分かりやすく記載するということを心がけましょう。

イベントは子どもも保護者も楽しめることが1番です。近年は、「聞いていなかった」「知らなかった」と直前になって保護者とのトラブルになるケースもあります。何か連絡が来た際に、“園だよりの9月号に記載しております”と、伝えることが出来るように記入漏れがないようにしていきましょう。

 

気温の変化による体調の変化

先述しましたが、季節の変わり目は子どもたちもなんだか落ち着かなかったり、体温調節が難しく風邪をひきやすい時期です。朝晩と日中の寒暖差が大きいことや、それに伴って風邪をひきやすくなっていることを記載していきましょう。この時期の流行病(手足口病等)についても記載しておくと良いですね。

 

 

 

9月の園だよりの書き出し・あいさつの文例

 

では、園だよりの書き出しや、あいさつの文例をいくつかご紹介していきたいと思います♪

 

9月園だより・クラスだよりの季節感のある書き出しの文例

 

・日中はまだまだ暑いですが、吹く風が涼しくなり、秋の足音が近づいてきましたね。

・外遊びに行くと、トンボやバッタを見かける様になりました。「カブトムシ探し」から、「トンボ捕り」へ遊びが変わり、秋の訪れを感じています。

・真夏のような暑さが戻ってきたと思ったら、スコールのような雨が降ってきたり、この時期の天候は不安定ですね。『秋晴れ』が、待ち遠しいです。

 

 

子どもたちの様子を伝える文例

 

次に、子どもたちの姿やエピソードを具体的に伝えることができる文例を年齢ごとにご紹介します。普段の子どもたちの様子や、お友だちとの関わり、先述したように少し困った姿など、思わず保護者がくすっと笑ってしまうようなエピソードを伝えることができると良いですね。

幼児クラスの子たちは、家庭に帰ってから自分の言葉で園での話をしてくれているかと思いますが、言葉足らずだったり時には誤解を与えてしまうことがあるのです。クラス全体の様子も園だよりを通して保護者に伝わると安心感を持ってもらえるのではないかと思います。

 

3歳児編

 

・先日お散歩に行くと、キレイなコスモスが咲いていました。『ピンクのお花、かわいいね♪』と女の子たちはうっとり。「秋のお花なんだよ」と伝えると『秋になるの嬉しくなってきた!』と言っていた子どもたちでした。

・〇〇組がスタートして約半年が経ち、お友だちとの関わりも少しずつ深まってきました。最近はおままごとがブームですが、お姉ちゃん役になりたい子がたくさんいて、「どうしよう・・・」と困ったり、弟役になりたい子がいなくてまた「どうしよう・・・」と困ったり、遊びの中で壁にぶつかることも出てきました。保育者も仲介したり、一緒に考えながらどうしたらみんなで楽しく遊べるかを探っている所です。ちなみにこの時は、お姉ちゃんのお友だち役を増やしたり、弟をお人形にしたりして解決できましたよ。

 

 

4歳児編

 

・先日「秋と言えばなんだろう?」と、みんなにお話をしました。『トンボ!』『どんぐり!』『栗!』『おいも!』など、たくさんの答えが返ってきました。今までの経験を通して『秋』を知っていた子どもたちの姿にとても成長を感じました。しっかりと四季を感じ、伸び伸びと育っているみんなの姿がとても頼もしく感じましたよ。

・保育者を介さなくてもお友だち同士で楽しく遊べるようになってきましたが、小さなトラブルもしばしば見られてきました。玩具の貸し借りはできるようになってきましたが、どうしても使いたいものがあると「貸してって言ったから貸して」と、自分の思いを優先してしまったり、かくれんぼで見つかってしまうと「やっぱりやめた」と抜けてしまったりする姿もあります。“自分の思い通りにならないと楽しくない”と感じることはこの時期は仕方がないことですし、当たり前の感情です。“相手がどう思っているか”や“自分が同じことをされたらどんな気持ち?”と時には問いかけていきながら、『相手の気持ちを知る』という機会を意図的に増やしていけたらと思っています。何か気になる事や心配なことがありましたら、抱え込まず気軽に聞いてくださいね。

 

 

5歳児編

 

・もうすぐ保育園最後の運動会です。子どもたちも大張り切り、気合十分で練習を行っています。「小さい子のお世話もしなくちゃいけないよね!」「小さい組さんが転んで泣いたりするかもしれないからそのときは応援してあげないとね!」と、年長児としての自覚もばっちり。自分たちのことだけではなく、下のクラスの子どもたちのことも考えてくれているみんなの姿を見て、本当に素敵なお兄さん・お姉さんになったなと感動の毎日です。

・先日読んだロボットの絵本に感化された男の子数人が「自分たちでロボットを作りたい!」と言ってきました。どんな材料が必要か、どんな形にするかを絵にかいて決めてロボット作りスタート。段ボールを重ねたり、紙コップを目に見立てたり、アイディアを出し合って工夫して作っていました。『話し合いができる』というのは5歳児ならではです。数日かけて、素敵なロボットが完成!達成感を感じ、友情も深まっているようでしたよ。

 

 

9月の行事に関する書き出しの文例

 

先述したように、9月は行事がたくさんあります。行事に関するお知らせは、必要な情報を簡潔に伝えることが最も大切ですが、いきなり必要な情報だけを書くわけにもいきません。いくつか書き出しの文例をご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

 

文例1

 

・9月〇日は、園の一大行事の運動会です。「お父さんお母さんにかっこいいところを見せる!」と、毎日張り切って練習をしている子どもたち。当日は、温かい声援をよろしくお願いします。

 

 

文例2

 

・9月の第3月曜は「敬老の日」ですね。園でも、大好きなおじいちゃんおばあちゃんへプレゼントを製作しました。「いつもありがとう」の気持ちを伝えられるように愛情たっぷり製作していましたよ。また、〇日は『敬老の日の集い』を行い、祖父母の方と交流を深めたいと考えています。

9月の園だより・クラスだよりで記載すべき園生活での注意事項

 

園だよりでは、保護者にお願いすることや、園での決まりなどもしっかりと記載していく必要があります。保護者にご家庭でお願いすることや、子どもたちの成長に関することなど園として伝えるべきことは分かりやすく記載するように心がけましょう。前月から変わることがある場合は、一目でわかるように記載していくことが重要です。

9月の園だよりで伝えると良い注意事項をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

生活リズムについて

近年は、夜22:00~23:00頃まで起きている子も多くいます。寝る時間が遅くなると、起きる時間も遅くなり、日中に集中力が続かないことで、園生活にも影響が出てきます。
もちろん、子どもたちも年齢と共に体力がついてくるので活動量が少ないと、「眠れない」ということもあるかもしれません。ですが、毎日同じような時間に寝室に入る・部屋を暗くするなど環境を整えるということがまずは大切な部分です。『寝かせたくても子どもが寝ない』と悩んでいる保護者にとっては、生活リズムについての記載があると責められてるような気持ちになるかもしれませんので、『寝かせる』ということに重点を置くのではなく、『同じような時間に眠れるような環境を整える』ことの大切さを伝えられるようにすると良いですね。

 

衣服の調整について

日中と朝晩の寒暖差が大きくなってくる9月。朝は寒いからと長袖で登園すると、日中は汗だくになってしまい着替えが必要となります。かといって、薄着で登園してくると、朝や夕方の外遊びでは冷えてしまいます。薄手のパーカーやカーディガンなど、子どもたち自身で簡単に着脱しやすい羽織りものがあると気温の変化に対応しやすいですね。
幼児クラスの子どもたちは基本的生活習慣は自分で行うようになります。『子どもたちが自分で着脱できるか』という観点に重点を置いていることが伝わるように、衣服について伝えると良いでしょう。

 

散歩について

真夏は暑くて、熱中症の危険もあるため、なかなかゆっくりお散歩に行く時間もなかったと思いますが、少しずつ涼しくなってくる9月は、絶好のお散歩日和です。
着脱できる上着を用意してもらったり、どんぐり拾いや落ち葉拾いなど子どもたちにとっては宝物がたくさん落ちている季節に入りましたので、ビニール袋の用意をお願いするなど、ご家庭にお願いすることがあれば記載しておきましょう。歩くことで、体力もつきますし、交通ルールに触れることができます。

幼児クラスでは、就学に向けても散歩は大切であるということを一言伝えておくと良いかもしれませんね。

まとめ

 

いかがでしたか。9月の園だよりの参考にしていただけると幸いです。

9月は行事が多かったり、幼児クラスでは子ども同士のエピソードもたくさんあり、どこを抽出して書けばよいのか迷う方もいるかと思いますが、エピソードを伝える部分と、保護者にお願いすることがある部分をしっかり分けながら『見やすさ』を意識して組み立てられるように意識してみてくださいね!