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【保育園で楽しむ伝承遊び一覧】年齢別おすすめ・準備物・遊び方まとめ

昔ながらの“伝承遊び”は、子どもたちが笑いながら関わり合い、自然に社会性や想像力を育む貴重なあそび文化です。
デジタル遊びが中心になりつつある今こそ、保育園で伝承遊びを取り入れる意義が高まっています。

この記事では、保育園で楽しめる伝承遊びを「年齢別」「ジャンル別」に一覧で紹介します。
遊び方やねらい、準備物まで分かりやすくまとめたので、参考にしてもらえたら嬉しいです!


伝承遊びとは?

昔から伝わる“子どものあそび文化”とは

伝承遊びとは、昔の子どもたちが歌や動きを通して自然に身につけてきた遊びのこと。
遊びながらことば・リズム・体の使い方を覚え、友達と協力したり、順番を待つ経験を積んだりします。

保育園で伝承遊びを取り入れる意義

伝承遊びは「社会性」「協調性」「身体感覚」「想像力」「集中力」を自然に育てます。
また、ルールや礼儀を学ぶ場としても最適。
保育士や友達と一緒に遊ぶことで、思いやりや達成感を味わうことができます。

現代の子どもにこそ伝えたい!五感で楽しむ昔の遊び

外遊びが減る中、体を動かす機会や“人と関わる楽しさ”を取り戻す手段として、伝承遊びが再注目されています。
歌やことば、道具を通して“心で遊ぶ”時間を保育に取り入れてみましょう。


保育園で楽しめる伝承遊び一覧(年齢別・ジャンル別)

★0~1歳児向け|ふれあいとリズムを楽しむあそび

「いっぽんばし こちょこちょ」|スキンシップで安心感を育む

ねらい:ふれあい・言葉のリズムを楽しむ
準備物:なし
遊び方:手のひらやお腹をやさしくなぞって「いっぽんばし〜」と歌うと、親しみと安心感が生まれます。

「うまはとしとし」|保育士との信頼関係を深める

ねらい:身体感覚・スキンシップ
準備物:なし
遊び方:膝の上で揺らしながら「うまはとしとし〜」と歌うと、リズム感と笑顔が自然に生まれます。


★2~3歳児向け|まねっこ・リズム・ことばあそびを楽しむ

「かごめかごめ」|みんなで輪になって遊ぶ定番あそび

ねらい:順番を待つ・人との関わり
準備物:広めのスペース
遊び方:後ろに誰がいるかを当てるあそび。簡単なルールで集団あそびの第一歩に最適です。

「げんこつやまのたぬきさん」|歌に合わせたリズム打ち

ねらい:模倣力・リズム感
準備物:なし
遊び方:手をたたいたり、ポンポンと頭やお腹をタッチ。繰り返しが楽しく、自然にリズムを覚えます。

「おちゃらかほい」|テンポよく言葉で遊ぶ伝承あそび

ねらい:言葉のリズム・協調性
準備物:なし
遊び方:手をたたきながら掛け声を合わせる遊び。友達と息を合わせる楽しさを味わえます。

「お手玉」|やわらかい感触を楽しむ初めての手あそび

ねらい:指先の発達・集中力
準備物:お手玉(柔らかい布製)
遊び方:投げるというよりも、持ったり積んだりして感触を楽しむ段階から始めます。

☆お手玉がダイソーやセリアなどの100円ショップでも販売しています!


★4~5歳児向け|ルールと集中力を育てるあそび

「はないちもんめ」|チームで協力する集団あそび

ねらい:社会性・集団行動
準備物:屋外スペース
遊び方:2チームに分かれて歌いながら進める遊び。駆け引きや順番の理解を育みます。

☆幼稚園や保育園などで行う時は先生も一緒に入って行うのがおすすめです!

「あぶくたった」|リズムと想像力を育てる遊び

ねらい:集中力・想像力
準備物:なし
遊び方:歌に合わせて体を動かし、鬼ごっこのような展開に。ドキドキ感を味わえます。

☆月齢によっては3歳児クラスでも出来ると思います!

「だるまさんがころんだ」|瞬発力と集中力を育てる

ねらい:体のコントロール・ルール理解
準備物:屋外スペース
遊び方:保育士が“鬼”になって「だるまさんがころんだ!」で動きを止める遊び。

「けんけんぱ」|体幹とバランスを育てる屋外あそび

ねらい:バランス感覚・リズム感
準備物:チョーク・フープ
遊び方:地面に丸を描き、リズムよくジャンプ。体を使ってリズムを楽しめます。

「あやとり」|指先を使って集中力を高める遊び

ねらい:集中力・手先の発達
準備物:ひも(毛糸など)
遊び方:保育士と一緒に“ほうき”“ちょうちょ”など簡単な形をつくるのがおすすめ。

※首に引っかかってしまうと怪我や事故に繋がる危険性はあるので、遊ぶ前に約束事を必ず子ども達に話しましょう。

「けん玉」|挑戦と達成感を味わえる伝承おもちゃ

ねらい:集中力・持続力
準備物:けん玉(木製)
遊び方:玉をのせる基本動作から始め、うまくできた喜びを共有します。

「おはじき」|静かな時間に集中して楽しむあそび

ねらい:数の感覚・集中力
準備物:おはじき・平らな机
遊び方:指ではじいて的に近づける。シンプルながら夢中になれる遊びです。

※遊ぶ時は4.5歳児がいる時のみなど職員間でルールを確認しておきましょう。合同保育で提供して、乳児クラスの子どもが誤飲してしまった…なんて事のないように気をつけましょうね。

「ベーゴマ」|力加減を学ぶ回転あそび

ねらい:手先の器用さ・持続力
準備物:ベーゴマ・専用皿
遊び方:巻いて回す感覚を楽しみ、勝ち負けを経験できます。


★全年齢で楽しめる伝承遊び

「竹馬」|体幹を育てる昔ながらのバランスあそび

ねらい:バランス感覚・脚力
準備物:竹馬または軽量ポール
遊び方:最初は大人が支えながら、短時間でも“できた!”の体験を積む。

「かるた」|集中力と記憶力を育てる遊び

ねらい:言葉の理解・反応力
準備物:かるたセット
遊び方:絵合わせや季節のかるたで遊びながら語彙も増えます。

「羽根つき」|お正月にぴったりの伝承あそび

ねらい:手と目の協応・季節感
準備物:羽子板・羽根
遊び方:柔らかい羽で打ち合いながら笑顔に。園庭でも室内でも楽しめます。

※室内で遊ぶ時は広い空間のスペースを確保しましょう。せまい所で遊ぶと怪我や破損する可能性があります。気をつけてくださいね。

「たこあげ」|自然と遊びながら風を感じるあそび

ねらい:屋外活動・自然への興味
準備物:たこ(ビニールまたは紙製)
遊び方:凧を走らせながら空を見上げ、開放的な体験を味わえます。

「福笑い」|みんなで笑いながら楽しむ正月あそび

ねらい:創造力・コミュニケーション
準備物:顔の台紙・パーツ
遊び方:目隠しして顔を作ると、ユーモアあふれる作品が完成!

☆正月遊びとしても製作としても取り入れやすいです。こまかな準備を事前にしておくと実際に遊ぶ時にスムーズに行えますよ!

「すごろく」|ルールを守る楽しさを学ぶ

ねらい:社会性・順番の理解
準備物:すごろくシート・サイコロ
遊び方:みんなで一つのゴールを目指すことで協調性が育ちます。

☆年長児クラスであれば、子ども達と一緒に作ってみるというのも一つです。模造紙とペンを用意すると出来ます!

「だるま落とし」|集中力と慎重さを育てるおもちゃ

ねらい:力加減・集中力
準備物:だるま落としセット
遊び方:上を落とさず下を叩く…緊張と達成感の連続!

「駒回し」|世代を超えて楽しめる回転あそび

ねらい:手先の器用さ・観察力
準備物:木製の駒・ひも
遊び方:回す技を競い合ったり、回る様子を観察したりして楽しみます。


伝承遊びを保育に取り入れるときのポイント

安全面の配慮

年齢・人数・場所に合わせて、けがのないよう工夫を。
特に屋外遊びは地面の確認を行いましょう。

季節行事や地域文化と組み合わせる

正月には「羽根つき」「かるた」「たこあげ」など季節に合わせた遊びを取り入れると、行事とのつながりが感じられます。

現代風アレンジもOK

紙皿で作る“だるま落とし”、牛乳パックの“けん玉”、毛糸の“あやとり”など、身近な素材で作ることで、より親しみやすくなります。


まとめ|伝承遊びで子どもの心と体を豊かに育てよう

昔ながらの遊びには、「人とつながる」「感じる」「工夫する」力がたくさん詰まっています。
子どもたちが夢中になる遊びの中に、成長のヒントがあるはずです。

保育園から始める伝承遊びで、世代を超えて“あそびの文化”をつなぐ時間を作ってみませんか?