子育て中のお父さん・お母さん、保育士の方にお役に立てる情報を発信していきます

【4月のおすすめ絵本】乳児編(0歳、1歳、2歳編)におすすめの絵本を現役保育士が解説します!

子どもたちにとって、絵本は想像力や感性を育む貴重なツールです。特に、乳児期は言語や感情の発達が急速に進む時期であり、絵本を通じた読み聞かせが大変重要です。今回は、現役保育士が選ぶ、0歳から2歳の乳児におすすめの絵本をご紹介します。また、絵本を読み聞かせる際のメリットや効果、注意点についても解説していきます。

0歳から2歳の乳児におすすめの絵本5選

絵本は、子どもたちにとって最初の教材であり、親子のコミュニケーションツールです。ここでは、現役保育士が選んだ乳児期におすすめの絵本5選をご紹介します。

  1. 「はらぺこあおむし」

    はらぺこあおむし
    この絵本は、美しい色彩と独特のテクスチャが特徴で、子どもたちが食べ物の名前や色を覚えることができます。また、ページごとに穴が開いているデザインが、指先の感覚を刺激し、細かい動作を身につけることができます。さらに、繰り返しのフレーズが登場するため、リズム感やリスニング力が養われます。
  2. いないいないばあ

    いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)
    いないいないばあ遊びを楽しめる絵本で、親子で一緒に読んで楽しめます。隠れているキャラクターを見つける遊びが盛り込まれており、子どもの視覚や知覚の発達を刺激します。また、子どもが安心感を感じる「いないいないばあ」のフレーズが繰り返されることで、親子の絆が深まります。
  3. 「ぐりとぐら」

    ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
    美しい水彩画のイラストと、優しい語り口で描かれる物語が、子どもたちに人気で、幅広い年齢層に愛されています。料理を作るシーンや、自然とのふれあいを通じて、子どもたちが五感を使って楽しむことができます。
  4. 「おばけのてんぷら」

    (小型)おばけのてんぷら (めがねうさぎの小さな絵本)

    おばけたちが色々な具材を使っててんぷらを作り、最後には一緒においしそうに食べる姿が描かれています。おばけたちの個性豊かな表情や、美味しそうなてんぷらの描写が、子どもたちの興味を引きます。また、この絵本を通じて、子どもたちが食べ物に興味を持ち、食育の一環として楽しむことができます。
  5. 「ももたろう」

    ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)

    日本の昔話をベースにした絵本で、子どもたちが日本の文化や歴史に親しみを持つことができます。シンプルな言葉とリズミカルな文体が特徴で、子どもたちが言葉のリズムや響きを感じることができます。また、勇敢なももたろうの物語は、子どもたちの想像力や感性を育てるきっかけになります。

 

乳児に絵本を読み聞かせるメリットとその効果

読み聞かせの効果:語彙力や表現力、感情面の発達

絵本の読み聞かせは、子どもの語彙力や表現力の発達に大きな効果があります。絵本には、さまざまな言葉や表現が登場し、子どもはそれらの言葉や表現を覚えることで、自分の気持ちや考えを伝える力が身につきます。また、絵本を通じて登場人物の感情を理解することで、子どもの感情面の発達も促されます。

さらに、読み聞かせは親子のコミュニケーションを促進し、子どもの社会性やコミュニケーション能力を高める効果もあります。絵本を読むことで、子どもは人間関係や物語の中での出来事について考える機会を得ることができます。

また、親が子どもに絵本を読むことで、親子のスキンシップが増え、子どもは安心感を感じることができます。これにより、親子関係がより良好になり、子どもの情緒の安定にもつながります。

読み聞かせのポイントや注意点などの具体的な例

  • 親子で一緒に読むことが大切です。子どもが本に興味を持つよう、声色や表情を使って楽しく読みましょう。
    • 絵本を読む際には、子どものペースに合わせて読むことが大切です。子どもが興味を示す場面やイラストには、十分な時間をかけて説明しましょう。
    • 読み聞かせの環境を整えることも重要です。静かで落ち着いた空間で、リラックスして絵本を楽しむことができるようにしましょう。

    読み聞かせの際に気をつけるべきポイント

    読み聞かせ方法や声のトーン、ペースなど

    • 読み始める前に、絵本の表紙やタイトルを子どもに見せ、興味を引きます。子どもが集中している様子が見られると、絵本を開くのに適したタイミングです。
    • ページをめくる際は、子どもがイラストを十分に見ることができるように気をつけましょう。また、登場人物や物語の重要なポイントを示している場面では、少し停止してその部分を強調して読むと、子どもの理解が深まります。
    • 声のトーンや表情を変えて、登場人物の感情を表現しましょう。これにより、子どもは感情の豊かさを学び、コミュニケーション力が向上します。
    • 読み進めるペースは、子どもの年齢や興味に合わせて調整しましょう。子どもが集中している場合は、ゆっくりと読むことで理解を深めることができます。

    絵本選びの際に注意すべきポイントや、子どもが興味を持つ要素について

    • 子どもの年齢や発達段階に合った絵本を選びましょう。例えば、0歳児には大きくてはっきりしたイラストやシンプルなストーリーの絵本が適しています。
    • 子どもが興味を持ちそうなテーマを選ぶことが大切です。動物や乗り物、自然など、子どもが興味を示す分野の絵本を選ぶと、読み聞かせにより一層の効果が期待できます。
    • 親自身が絵本を楽しめることも重要です。親が楽しんで読むことで、子どもも楽しみながら絵本に親しむことができます。また、親が絵本を楽しむことで、読み聞かせの継続もスムーズになります。
    • 絵本の質や内容にも注意しましょう。美しいイラストや豊かな表現が含まれた絵本は、子どもの想像力や感性を刺激します。また、子どもに適切なメッセージを伝えるストーリーを選ぶことも大切です。

おわりに:今後も、子どもたちが楽しみながら、絵本を通じて感性や学びを育んでいけるように、絵本選びや読み聞かせの工夫を続けていきたい。
絵本の作り方教えます!自費出版など初心者でもできる方法を解説!

絵本は、乳児期からの読み聞かせが大切であり、保育士の視点からのおすすめ絵本や読み聞かせのポイントをまとめました。これらのポイントを参考に、親子で絵本を楽しみながら、子どもの成長を喜び合いましょう。今後も、子どもたちが楽しみながら、絵本を通じて感性や学びを育んでいけるように、絵本選びや読み聞かせの工夫を続けていきたいと思います。

絵本は、親子の絆を深めるだけでなく、子どもの発達にも大きな影響を与える素晴らしい教材です。今後も積極的に絵本を取り入れた子育てを行い、子どもたちの心と知性が豊かに育つことを願っています。