遊ぶ力・つくる力・指導する力を身につける「おもちゃインストラクター」「おもちゃコンサルタント」とは?
みなさんは、「おもちゃインストラクター」「おもちゃコンサルタント」という資格があるということはご存知ですか?どちらの資格も、履歴書に記載することが出来る資格です!養成講座を受講して取得します。おもちゃインストラクターは、通学だと10:30~17:30の講座受講・おもちゃコンサルタントは、通学だと4日間:10:30 ~ 18:00の講座受講で取得することが出来ますよ。(2022年10月現在)
おもちゃインストラクターの資格取得のための通学コースは東京おもちゃ美術館他、全国で開催されています。2021年からは、オンラインコースも開講され、年間約3000人の方が取得されています。おもちゃコンサルタントは東京おもちゃ美術館での通学コース(福岡おもちゃ美術館での開催も有)と、自宅学習とスクーリングで学ぶeラーニングコースがあります。
あまり知られていない資格ですが、特に、おもちゃコンサルタントは開講約30年の歴史を持ち、全国で約6000人の取得者が、教育現場やおもちゃ開発現場など、様々な場所で活躍しています。実際におもちゃを買いに行ったときや、子育て支援センターなどのイベントで“おもちゃインストラクター”の方におもちゃを選んでもらったり、手作りおもちゃの作り方を聞いたりすると、プロの視点から選んでもらう事で安心感が持てますよね。
今回は、おもちゃインストラクター・おもちゃコンサルタントについて解説していきます!おもちゃに興味がある方であれば誰にでも取得できる資格ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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子どもとの遊び方としておもちゃを使うことが多いですが、おもちゃに関する資格があることをご存知でしょうか。ここでは、以前、…
「具体的にどんな資格なの?」「どうしたらおもちゃインストラクター、おもちゃコンサルタントになれるの?」という疑問をお持ち…
「おもちゃインストラクター」「おもちゃコンサルタント」は子供たちの力を発揮させる!
おもちゃインストラクター・おもちゃコンサルタントは、ただおもちゃを提供したり、作ったりするための資格ではありません。例えば身近にある廃材(ダンボールや、新聞紙など)も、子どもたちがわくわくするような遊び道具になることを伝えていくことも大きな役割です。一つの廃材で子どもたちと遊んでいく中で、子どもたちからアイディアが浮かんでくることがあります。「ダンボールを組み合わせたらロボットに見える!」と子どもから発言があったときは、どうやってロボットをつくるか共に考え、子どもたちが考えつかないところをサポートしたり、子どもたちが自分たちで作ることに参加できるように適切な道具や材料を提供したりすることも大きな役割です。
子どもたちにとって“作ってもらった・買ってもらった”おもちゃも、もちろん大切な宝物です。ですが、自分で手を加えながら作ったおもちゃは、少し形がいびつでも世界に一つしかない宝物になるのです。
自分でおもちゃを作ったり、遊び方を考える事で、想像力が豊かになり、道具の使い方を覚えて手先が器用になり、集中力や空間認知能力もつき、達成感も味わうことが出来ます。
『おもちゃ』は子どもたちにとって“学び”のきっかけにもなるのです。
おもちゃインストラクターになるための養成講座では何を学ぶの?
養成講座は、4つのワークショップと4つのレクチャーで構成される体験型カリキュラムです。
実際に手を動かし、楽しさを実感しながら、身近な材料を使ったおもちゃの作り方と指導方法を学ぶ6時間の講座です。例えば、1枚の画用紙から「江戸からくり玩具」3つを作るというワークショップや、世界のおもちゃで遊ぼうといったワークショップがあります。また、レクチャーでは子どもに接する現場やおもちゃ指導での役割や意義を通して、おもちゃインストラクターの心構えを学んだり、子どもの成長・発達とおもちゃの関係から、現代の子どもたちの生活までをおもちゃや遊びを通じで学ぶこともあります。おもちゃを作ったり遊んだり自分が体験することで改めておもちゃの良さに気づき、おもちゃについて知ることで、『おもちゃの奥深さ』を学んでいくこととなります。
オンライン講座では、
自宅学習プログラム②「ワークショップ」(動画2本視聴+おもちゃ作り)+
オンラインプログラム(オンライン講座3時間)
を受講して取得する形となります。
資格を生かした活動とは?どのような仕事がある?
子育て支援センターや保育園などのイベントで、おもちゃのワークショップを行い、手作りおもちゃを一緒に作ったり、こまやけん玉など現代の子がなかなか触れることの少ない伝統のおもちゃの遊び方を伝えたりする活動をされている方もいます。また、教員や保育士がおもちゃインストラクターの資格を取得し、見識の幅を広げることもあります。おもちゃについて深い知識を持つことで、おもちゃの販売員やおもちゃ作りの仕事の方も持っていると信頼度が上がる資格と言えるでしょう。
おもちゃインストラクターやコンサルタントの資格を取得してよかったこと!
では、実際におもちゃインストラクターやおもちゃコンサルタントの資格を取得た方が、資格を取得して良かったことについて様々な声がありますのでご紹介いたします。
子ども一人ひとりの心を表現する力を大切に育む考えを学べる
手作りおもちゃには、子どもたち一人ひとりの個性やアイディアがたくさん詰まっています。同じおもちゃを作っていても、出来上がりは全く違うのです。色使いや、切り方、貼り方など同じ道具や材料を使っていても全く同じものが作られないのが製作のおもしろいところです。“一人ひとり違っていいんだ”ということをおもちゃ作りと子どもとの関わりを通して改めて気付くことができます。そのことに気付くことで、子どもたちとの関わり方や子どもの見方が変わってくるのではないでしょうか。
子どもだけではなく、高齢者福祉高齢においての活用についても学べる
折り紙や切り紙、コマ遊びなどがお好きな高齢者の方も多くいらっしゃいます。折り紙遊びはリハビリとしても実際に使われているのです!今は、新しい折り紙の折り方もどんどん誕生しています。新しい情報を伝えることで、刺激になり、脳が活性化したり、生活に張りが出ることもあるのではないでしょうか。
1つのおもちゃから10の遊びを生み出す方法を学べる
子どもたちが大好な積み木。何かの形を作る遊び方は勿論、高く積み上げて高さを競ったり、同じ形の積み木だけを何秒で集められるかというゲームをしたり、使う積み木を指定して指定したものだけで何が作れるか考えたり・・・1つのおもちゃから様々な遊びを生み出すことが出来ます。子どもたちが遊びに飽きた時や環境を変えたい時など、あるもので新しい遊びが提案できるととても良いですよね!
子どもたちの育つ力や表現力を伸ばせる方法を学べる
おもちゃが嫌いな子どもはいません。大好きなおもちゃを通して、伸び伸びと遊んだり、作ったり、遊びたくて試行錯誤する姿は子どもたちにとって大きな成長です。好きなものに対して、子どもたちも貪欲です!ハサミが苦手な子がいるときはその子の好きなおもちゃを手作りするのにハサミを使う場面を作るようにしたり、ある時には新聞紙だけを渡して、破ってもくっつけても丸めても何しても良いよと、遊び方を子どもたちに任せたりして、子どもの姿や成長時期に合わせて遊びの提供の方法を変えていくと良いですね。
自然を愛する感性を学べる
草笛を鳴らしたり、落ち葉をくりぬいてお面にしたり、どんぐりやまつぼっくりを使って楽器を作ったり、自然物も工夫一つで素敵なおもちゃに変身します。子どもたちも、ただ集めることも楽しいと思いますが、集めたもので何かを作れることを知れば喜びは倍増しますよね。
まとめ
いかがでしたか?おもちゃインストラクターやおもちゃコンサルタントについて紹介いたしました。みなさんも取得できる資格ですので、興味のある方はぜひ調べてみてくださいね。子どもたちにとって『おもちゃ博士』は憧れの存在です♪ぜひ知識や遊びの幅を広げて、子どもたちにとっての憧れを目指してみてはいかがでしょうか?